研究者学術情報データベース

（最終更新日 : 2021-03-31 20:04:16）

リー　ナギコ
LEE　凪子
LEE Nagiko

所属経営学部経営学科

職名教授

その他所属
1.	言語教育情報研究科

学歴
1.		ハワイ大学 Ph.D.
2.	～1979	オーストラリア国立大学大学院言語学科修士課程修了
3.	～1989	ハワイ大学大学院言語学研究科言語学博士課程修了
4.	～1976	広島大学教育学部高等学校教員養成課程.外国語専攻

所属学会
1.		Applied Linguistics Association of Australia
2.		日本語教育学会
3.		日本語用論学会

研究テーマ
1.	対照言語修辞論
2.	対照・中間言語語用論
3.	言語学理論と日本語教育への応用

研究概要
●対照・中間言語語用論から見えてくる日本語の特徴　●日本語と英語の対照修辞論:　Stance 表現とEngagement表現　●言語学理論とその日本語教育への応用

現在の専門分野
言語学, 日本語教育 (キーワード：言語学・日本語教育)

著書
1.	1995	日本語の補文構造-Lexicaseによる分析- │ (単著)
2.	2002	Speech Act Realization Patterns of Japanese Social Refusal: The Questions Strategy" In R.T. Donahue (Ed.) Exploring Japaneseness │ (単著)
3.	2012/10	「日英経済新聞社説の対照修辞研究」『ビジネスの発見と創造』 │ ,288-299 (共著)
4.	1996	『ことばと人間と社会と』 │ (共著)
5.	1998	コミュニケーションのための言語学習 │ ,32巻, pp. 23-24 (単著)
全件表示（15件）

論文
1.	2016/03	発話行為の語用論と文法の接点―「修正」の発話行為に見られる配慮表現より― │ 立命館言語文化研究 │ 27 (4) (単著)
2.	2013/03	日本語・英語・中国語の新聞の社説に現れるStance表現とEngagement表現―中国語の特徴を中心に― │ 言語科学研究 │ ３,75-91 (共著)
3.	2011/12	Academic and journalistic writing in English and Japanese:　A contrastive study on　stance and engagement expressions. │ Journal of Modern Languages │ 21,59-71 (単著)
4.	2011/10	A Suggestion from Research on Contrastive Rhetoric. │ Proceedings of The International conference on “Doing Research in Applied Linguistics” │ ,34-42 (単著)
5.	2009	Stance and engagement in writing: Japanese and American editorials │ Language for Professional Communication: Research, Practice, & Training │ ,61-70 (単著)
全件表示（20件）

学会発表
1.	2018/02/24	Politeness strategies in Japanese: How to initiate the speech act of request (International Conference on Education and Social Sciences (ICEASS))
2.	2016/11/19	How is politeness expressed in Japanese? Grammatical devices other than honorifics (The 11th International Symposium on Japanese Language Education and Japanese Studies)
3.	2014/08/15	Contrastive rhetoric across the genre: Expressions of stance and engagement in English and Japanese (AILA World Congress 2014)
4.	2012/10	日本語の特徴―他言語との対照研究より―
5.	2011/04/21	A Suggestion From Research On Contrastive Rhetoric (The international conference on "Doing Research in Applied Linguistics)
全件表示（13件）

研究高度化推進制度
1.	2014/06 2015/03	研究支援制度分類：研究推進プログラム種目：科研費連動型社会で求められるコミュニケーション力に関する研究：留学生の語用論的能力の向上に向けて
2.	2012/09 2013/03	研究支援制度分類：学外研究制度種目：- 日本語の語用論的特徴－中国語・タイ語との比較対照に基づいて－
3.	2012/04 2013/03	研究支援制度分類：研究推進プログラム種目：基盤研究日本語の修辞的・語用的特徴－中国語・タイ語との比較対照に基づいて－

教育活動

●教育方法の実践例

1.	2008 ～ 2013	経営学研究科留学生対象科目「アカデミックライティング」にて各自の研究テーマを常に意識させると同時に、日本語の誤りに自ら気づかせる活動を実施。
2.	2006/10 ～ 2013	留学生対象科目「文法・文章表現」におけるWebCTディスカッション機能の活用。学生同士で意見を交換する活動を行うことで、書くことへの意欲を促す。
3.	2005/10	言語教育情報研究科科目「対照言語文化論」にてゲストスピーカーや他の学生の発表についてコメントを書かせる活動。
4.	2003/04	言語教育情報研究科科目「対照言語文化論」にて学生自身が関連するテーマを設定し、図書館から先行研究文献を探し出して発表し、相互講評する「双方向型授業」を実施。

研究者からのメッセージ
1.	言語学と言語教育の接点を探る広島大学在学中に文部省交換留学生として西オーストラリア大学に留学したのがきっかけで、大学院は修士（オーストラリア国立大学）、博士（ハワイ大学）とも海外。学部では英語教育が専攻でしたが、海外に出てから外国人に日本語を教え始め、それまで気がつかなかった母国語の規則性に魅せられました。それで、大学院では言語学を専攻し、以来客観的に日本語を分析する事を課題としてきました。博士論文では日本語の補文構造に焦点をあて、これらを説明すべく語と語の共起、依存関係を、ハワイ大学のスタロスタ教授によるレクシケースという生成文法の手法を用いて分析、記述しました。これに修正を加え、日本語にした『日本語の補文構造』は1995年12月にくろしお出版より刊行されました。1996年～97年にはUBCジョイントプログラムの派遣教員として、異文化間コミュニケーションを担当し、その研究結果は“Speech Act Realization Patterns of Japanese Refusal”に収められています。最近は対照言語修辞論や対照・中間言語語用論を中心に研究を進めています。