研究者学術情報データベース

（最終更新日 : 2025-02-26 00:47:41）　

コウサカ　キョウコ
高坂　京子
KOSAKA KYOKO

所属経営学部経営学科

職名教授

職歴
1.	2001/04/01	立命館大学教授
2.	1992/04/01	立命館大学経営学部助教授
3.	1986/04/01 ～ 1992/03/31	梅花短期大学英語科専任講師

所属学会
1.		表現学会
2.		大学英語教育学会
3.		日本比較文化学会
4.		International Pragmatics Association
5.		日本語用論学会

資格・免許
1.	1983	文部省認定実用英語技能検定試験面接担当試験委員
2.	1978	運輸省通訳案内業（英語）免許取得
3.	1977	文部省認定実用英語技能検定試験１級

研究テーマ
1.	モチベーションを維持し高める言語教育カリキュラム
2.	日英語の指示詞についての対照言語学的研究
3.	海外の外国語教育の現状と教育政策
4.	照応表現と文の情報構造についての認知言語学的研究
5.	英国の文化とパブサイン
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研究概要
言語における情報伝達と認知のメカニズムについての研究従来の形式主義的な文法の枠組みでは捉えきれない諸現象（例えば照応）を、語用論や談話文法、認知言語学などの新しい視点を取り入れ、実証的に分析する。

現在の専門分野
言語学・音声学, 英語・英米文学 (キーワード：英語学, 言語学)

著書
1.	2019/02	『ことばとの対話―理論・記述・言語教育―』（II 特別寄稿「動機づけを高め維持する英語教育のしくみ」を担当） │ ,91-103
2.	2015/11	英語学パースペクティブ │ ,39-93
3.	2015/01	TOEICⓇテストに役立つビジネス英単語
4.	2013/06	『言語表現学の基礎と応用』言語表現学叢書第一巻（「英語の定表現に関する一考察―部分・全体の連想関係を中心に―」を担当）
5.	2009/03	Core English Vocabulary for Business
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論文
1.	2023/01	立命館大学経営学部の英語教育の歩み（1992年～2022年）―カリキュラムの変遷と成果を中心に― │ 立命館経営学 │ 61 (5)
2.	2021/01/10	イギリス社会の表象としてのパブ文化―パブサインに見られる社会と職業― │ 立命館経営学 │ 59 (5),51-69頁
3.	2020/03	国際的視点からみた日本の外国語教育―言語文化的環境、教育政策の問題を中心に― │ JACET Kansai Journal │ (No.22)
4.	2015/03	グローバル人材を育てる英語教育の取り組み―立命館大学経営学部の新英語カリキュラムをめぐって― │ 立命館高等教育研究 │ (第15号)
5.	2013/10	冠詞が映し出す英語の世界―定冠詞・不定冠詞・無冠詞が表すもの― │ 表現研究 │ (第98号)
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学会発表
1.	2024/08/29	オランダにおける言語教育政策の現状と課題―バイリンガル教育を中心に―（シンポジウム「ヨーロッパの言語教育政策に関する比較考察―オーストリア、スペイン、オランダ、ラトビアから日本の外国語教育への多角的な示唆―」）（シンポジウム・ワークショップ・パネルディスカッション等）
2.	2023/05/20	オランダにおける複言語・複文化主義と言語教育―英語教育の現状と課題を中心に― （口頭発表，一般）
3.	2023/03/20	オランダにおける小・中・高・大の連携について（シンポジウム「海外における小・中・高・大の連携―フィンランド・オランダ・ドイツ・オーストリアの事例より―」）（シンポジウム・ワークショップ・パネルディスカッション等）
4.	2022/12/03	海外の外国語教育からの示唆―オランダ、イタリア、イギリスの調査に基づいて― （ポスター）
5.	2022/12/03	国際社会で活躍する人材の育成をめざした英語教育―立命館大学経営学部の10 年間の取り組みと成果― （口頭発表，一般）
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その他研究活動
1.	2014/03/15 ～ 2014/03/15	石黒昭博先生の思い出 (『L. L. L.』No.144（同志社大学英文学会機関誌）)
2.	2013/09/13 ～ 2013/09/13	グローバル人材と英語教育―経営学部における英語教育の取り組み― (立命館大学言語教育企画課研修会)

授業科目
1.	Comparative Culture
2.	Media English 1
3.	Business English A1
4.	Business English A2
5.	英語L2
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教育活動

●教育方法の実践例

1.	2024/04 ～	Business English A1およびA2の授業において、One-day teacherとResearch & Opinionを組み込んだ新たなタイプのプレゼンテーションを導入し、アクティブラーニングによる授業の活性化と学習内容の定着をはかる。
2.	2024/04 ～	Business English A1およびA2の授業において、オンラインの復習テスト（リーディングとリスニング）と紙ベースの語彙テスト（自習用のビジネス語彙集から出題）を隔週で交替させながら毎週実施し、ビジネス英語の基礎力の強化と学習習慣の定着をはかる。
3.	2024/04 ～	Comparative Cultureの授業において、教科書に基づく国ごとの分担発表およびリサーチに基づく研究発表の両方に比較の視点を取り入れ、2段階で複数の国を扱った文化比較の方法を学んでいくことにより、最終レポートでの文化比較がうまくできるように導く。
4.	2024/04 ～	Media Englishの授業において、映画の台詞解説と背景説明の発表、自分のテーマに基づく研究発表、映画のシーンのロールプレイなどのアクティブラーニングを取り入れ、楽しく主体的に生の英語が学べるようにする。
5.	2024/04 ～	英語L2において、Unitごとにレクチャーのsummaryと関連情報のresearchを扱う英語のプレゼンテーションを導入し、アクティブラーニングを推進する。同時に、学習内容は毎週のオンラインテストで定着をはかる。
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●教育に関する発表

1.	2006/06 ～ 2006/06	日本比較文化学会第28回全国大会（シンポジウム）にて、「教育における異文化理解の手法ー文化比較を通してー」を発表し、意見交換を行う。

研究者からのメッセージ
1.	認知言語学など新しい視点で言語現象分析英語学が専門分野の高坂先生は、形式主義的な文法で捉えきれない指示や照応にかかわる諸現象を、認知言語学、談話文法、語用論などの新しい視点を取り入れて研究中です。「冠詞ならa houseの屋根がthe roofと定冠詞で示されるような問題です」と説明、照応の理解には推論・連想などを含む人間の認知プロセスが反映されている点に注目しています。言語学を学び、'92年本学へ。『現代言語学序説』（共著・山口書店）、『現代英語学要説』（共著・南雲堂）などを執筆。'97～'98年と'03～'04年には客員研究員として英国のオックスフォード大学に、'15年には客員教授としてカナダのブリティッシュ・コロンビア大学に滞在しました。冠詞の定・不定の特性や、連想照応の定冠詞theの用法、指示詞の日英語比較などの研究を続けています。「照応の問題は文文法と談話文法のかけはしになる重要なテーマと思う」と指摘、「言語の情報伝達の仕組みを英、日両語について考え、それを英語教育にも応用したい」と語ります。また、イギリスの文化にも興味をもち、とくにパブサインに現れるイギリス文化を研究しています。さらに、海外の外国語教育についても関心が深く、学会の研究会に所属し、調査を進めています。趣味は旅行、観劇、美術鑑賞、ヨガ、山歩き。（談）