研究者学術情報データベース

（最終更新日 : 2025-08-28 13:06:12）　

マツシマ　アヤ
松島　綾
MATSUSHIMA Aya

所属産業社会学部現代社会学科

職名教授

その他所属
1.	社会学研究科
2.	衣笠総合研究機構クリエイティブ・メディア研究センター

学歴
1.	2008/08 (学位取得)	アイオワ大学博士
2.	1999/07 (学位取得)	ニューメキシコ大学修士
3.	1996/03 (学位取得)	日本大学修士
4.	～2008/08	アイオワ大学コミュニケーション学研究科博士課程修了
5.	～1999/07	ニューメキシコ大学コミュニケーション学研究科修士課程修了
全件表示（7件）

職歴
1.	2020/04/01 ～	立命館大学産業社会学部教授
2.	2017/04/01 ～ 2020/03/31	立命館大学産業社会学部准教授
3.	2014/04/01 ～ 2017/03/31	熊本学園大学外国語学部英米学科准教授
4.	2006/01 ～ 2014/01	ニューヨーク大学東アジア学部非常勤講師→講師
5.	2004/09 ～ 2005/12	カリフォルニア大学サンタバーバラ校フィルムメディアスタディーズ学部非常勤講師
全件表示（6件）

委員会・協会等
1.	2024/06/03 ～	日本コミュニケーション学会副会長（総務）
2.	2023/04/30 ～	Global Media and China (Sage Journal) Reviewer
3.	2020/06 ～ 2024/06/02	日本コミュニケーション学会事務局長
4.	2019/04	National Communication Association International and Intercultural Communication Division Reviewer
5.	2019/03	National Communication Association Great Ideas for Teaching Students Division Reviewer
全件表示（6件）

所属学会
1.		日本コミュニケーション学会
2.		International Society for the History of Rhetoric

研究テーマ
1.	コミュニケーション理論研究
2.	視覚レトリック
3.	視覚コミュニケーション
4.	メディア研究

研究概要
視覚のレトリックを論じることは、歴史的に実証されるべきであり、当時の社会で共有されていた理論を手がかりに分析されるべきである。そのような分析を可能にするのが絵画であるが、これまで美術史をレトリカルに研究した論考は少ないと言っても過言ではない。現在の研究では15世紀から17世紀にかけて、一点透視図法を逸脱した構図を持ち、「死」を表象する作品を分析の対象とし、経験不可能で知ることができない「死」を生々しいものとして認識可能にするレトリカルな条件を探っている。例えば、アンドレア・マンテーニャの『死せるキリスト』では、見落としてしまいがちな画面の右端に描かれた線が、絵画空間に新たな枠を構成することで絵画の中心が移動し、そのズレた絵画空間が新たな主体を生み出す。一点透視図法の短縮法で描かれたとされる同作品は、このズレにより、短縮法ではなくアナモルフォーズ的な構造を伴い、それに従って、主体が想定される位置も変化するという構造を見出した。これは透視図法の逸脱として位置づけられるアナモルフォーズが描写の生々しさをリアルに抽出したことを示す。加えて、『死せるキリスト』の右上でわずかに開いた扉の奥に潜む闇や『死せるキリスト』と同じ構図をもつレンブラントの『デイマン博士の解剖学講義』の開腹された開口口からのぞく闇をもとに同時代の「死」の表象にも分析対象を広げ、経験不可能で知ることのできない「死」がリアルなものとして認識可能となるレトリカルな力を考察している。視覚レトリック研究で絵画を分析対象とした論考は極めて少ないと言っても過言ではない。本研究を通して、視覚レトリック研究の理論的貢献と同時に、絵画を対象とした研究のカノンである美術史・絵画論との接続を模索している。

著書
1.	2014	Children and Cultural Memory in Texts of Childhood ("A Japanese History Textbook and the Construction of World War II Memory" 担当) │ ,67-85

論文
1.	2019/05	認識可能性の描線ー『狂気の歴史』の読みを通じたレトリック再考ー │ 日本コミュニケーション研究 │ 47 (2),67-86頁
2.	2017/03	Who is Silenced?: Anti-Korean Wave in Japan and Japanese National Identity │ 海外事情研究 │ 44 (1･2),27-52
3.	2016/03	日本語教科書における大衆文化の表象と日米ポストコロニアルの再生産 │ 海外事情研究 │ 43 (2),33-51
4.	2010/11	Book Reviews：Cultural Migrants from Japan: Youth, Media, and Migration in New York and Tokyo. By Fujita Yuiko │ Journal of Asian Studies │ 69 (4),1242-1244

学会発表
1.	2025/07/24	Emergence of Anamorphic Rhetoric in the Renaissance: Representation of Soles of the Feet in Andrea Mantegna's “Lamentation of Christ” and Rembrandt's “The Anatomy Lesson of Dr. Deijman” （口頭発表，シンポジウム・ワークショップ・パネルディスカッション等）
2.	2025/06/08	「コミュニケーションの条件」パネル司会（口頭発表，シンポジウム・ワークショップ・パネルディスカッション等）
3.	2023/06/04	「メディア分析」セッション司会（口頭発表，一般）
4.	2022/03/21	The Victim/Perpetrator Duality of Japanese Postcoloniality （口頭発表，一般）
5.	2021/06/13	率直な語りと真実を結びつける表象関係 ―エウリピデスの悲劇に見る真実の条件としての構成的外部（狂気、怪物、錯覚）― （口頭発表，一般）
全件表示（26件）

その他研究活動
1.	2023/04/30 ～	Global Media and China (Sage Journal) Reviewer

受賞学術賞
1.	2019/06	日本コミュニケーション学会日本コミュニケーション学会・学会賞（最優秀論文） (「認識可能性の描線ー『狂気の歴史』の読みを通じたレトリック再考」に対して)

授業科目
1.	Cultural Studies
2.	English in Film 2
3.	アカデミックライティング
4.	ゼミナールⅢ
5.	ゼミナールⅣ
全件表示（10件）