研究者学術情報データベース

（最終更新日 : 2025-03-07 18:25:18）　

カナザワ　ユウスケ
金澤　悠介
KANAZAWA Yusuke

所属産業社会学部現代社会学科

職名教授

その他所属
1.	社会学研究科

学歴
1.	2016/10 (学位取得)	東北大学博士（文学）
2.	2005/03 (学位取得)	東北大学修士（文学）
3.	～2003/03	東京大学文学部行動文化学科卒業
4.	～2005/03	東北大学大学院文学研究科人間科学専攻博士前期課程修了
5.	～2013/03	東北大学大学院文学研究科人間科学専攻博士後期課程単位取得満期退学

職歴
1.	2014/04/01 ～ 2017/03/31	岩手県立大学総合政策学部講師
2.	2010/04/01 ～ 2014/03/31	立教大学社会情報教育研究センター助教
3.	2009/09/01 ～ 2010/03/31	立教大学社会情報教育研究センター設置準備室学術調査員

委員会・協会等
1.	2015/07 ～ 2017/03	岩手県八幡平市まち・ひと・しごと創生有識者会議委員会委員
2.	2014/10 ～ 2016/10	岩手県八幡平市総合計画審議会委員

所属学会
1.		日本社会学会
2.		数理社会学会
3.		国際社会学会

資格・免許
1.	2010	専門社会調査士

研究テーマ
1.	コモンズ管理についての計量歴史社会学的研究
2.	戦後日本の社会意識の変化についての計量社会学的研究
3.	社会関係資本についての基礎的研究

研究概要
社会変動の計量社会学　我々が住んでいる社会は日々変化しています。そのような社会の変化を社会調査データや既存統計・既存資料の統計分析をつうじて解明するのが私の研究です。具体的には、（１）人々の社会意識の変化、（２）人々の社会関係の変化、（３）人々の自然との関わり方の変化を社会調査データや既存統計・既存資料の統計分析をつうじて解明を目指しています。　人々の社会意識の変化については、高度経済成長や長期不況といった社会変動が人々の社会への評価にどのような影響を与えたのかを大規模な社会調査データの分析をつうじて明らかにしようとしています。　人々の社会関係の変化については、東北地方農村を対象とした古典的調査研究の結果を再分析することで、市場経済の浸透や農業技術の発展といった社会の変化が人々の互助関係にどのような影響を与えたのかを解明しようとしています。　人々の自然との関わり方の変化については、集落で共同管理されていた環境資源である入会林野を対象に、産業化や人口変化といった社会変動が入会林野の管理ルールにどのような影響を与えたのかを行政資料の分析をつうじて明らかにしようとしています。

現在の専門分野
社会学 (キーワード：計量社会学、数理社会学、社会意識論、社会階層論、社会関係資本論、コモンズ論)

著書
1.	2022/08/30	「3-3　合理性をめぐって」「3-11　合理的選択理論の応用例」「8-4　転職における弱い紐帯の強さ」数理社会学会　数理社会学事典刊行委員会（編）『数理社会学事典』 │ ,74-77, 106-109, 310-313
2.	2021/10/29	「格差覚醒時代の階層帰属意識」渡邊勉・吉川徹・佐藤嘉倫（編）『シリーズ　少子高齢社会の階層構造2　人生中期の階層構造』 │ ,145-166頁
3.	2021/04/15	「「社会的公正」をめぐる意識の変容：不公平感の計量社会学」水島治郎・米村千代・小林正弥（編）『公正社会のビジョン：学際的アプローチによる理論・思想・現状分析』 │ ,72-98頁
4.	2018/02	「移動経験からみた現代日本の階層意識の構造」数土直紀（編著）『格差社会のなかの自己イメージ』 │ ,118-139
5.	2017/07	「エージェント・ベース・モデル」日本社会学会　理論応用事典刊行委員会（編）『社会学理論応用事典』 │ ,512-515
全件表示（11件）

論文
1.	2024/05/08	過去の社会運動に対する否定的評価は政治参加にどう影響するのか │ ノンプロフィット・レビュー │ 23 (1+2),47-57頁
2.	2022/09/30	震災被災地における社会的孤立の構造：岩手県大船渡市を事例とした計量的分析 │ 理論と方法 │ 37 (2),285-301頁
3.	2021/08/30	Bundle of Rights Reversed: Anticommons in a Japanese Common Property Forest Due to Legalization │ International Journal of the Commons │ 15 (1),259-275頁
4.	2021/08/10	現代における信頼生成メカニズム │ 保健師ジャーナル │ 77 (8),646-651頁
5.	2019/10	A new liberal class in Japan: based on latent class analysis │ Economic and Social Changes: Facts, Trends, Forecast │ 12 (5),192–210
全件表示（22件）

学会発表
1.	2024/09/12	Examining the response heterogeneity of survey questions by latent class analysis: The case of generalized trust question （口頭発表，シンポジウム・ワークショップ・パネルディスカッション等）
2.	2023/10/08	福祉国家の変容と「新しい」リベラル：社会調査による検討（口頭発表，一般）
3.	2021/11/13	「社会意識の分断」という観点から見た現代日本の政治意識の構造（口頭発表，一般）
4.	2021/09/05	パネル調査から見る震災被災地住民の生活の変化（シンポジウム　継続的地域調査からみる震災被災地10年のあゆみ：岩手県大船渡市を対象として）（シンポジウム・ワークショップ・パネルディスカッション等）
5.	2021/05/29	A Critical Examination of measurement of the generalized trust question （口頭発表，一般）
全件表示（51件）

科学研究費助成事業
1.	2020/04 ～ 2024/03	「社会意識の分断」に着目した政治行動の計量的解明と新たな政治社会学モデルの構築 │ 基盤研究(B)
2.	2019/04 ～ 2023/03	震災被災地の「日常の再構築」過程における意識調査：地域社会の分断・格差に着目して │ 基盤研究(C)
3.	2017/04 ～ 2020/03	社会変動にともなう農村のネットワーク構造の変容過程の解明 │ 基盤研究(C)
4.	2017/04 ～ 2020/03	社会変動に伴うコモンズのルール変化についての大規模比較研究：紛争過程に着目して │ 基盤研究(B)
5.	2016/04 ～ 2019/03	市民社会とともに歩むコモンズ―中山間地域活性化の数理社会学的研究― │ 基盤研究(B)
全件表示（13件）

授業科目
1.	ゼミナールⅠ
2.	ゼミナールⅡ
3.	ゼミナールⅢ
4.	ゼミナールⅣ
5.	社会学入門
全件表示（8件）

研究者からのメッセージ
1.	論理と証拠で社会をつかむ人々は日本社会についてどのように評価しているのでしょうか？現代社会では人々の人間関係はどのようなかたちになっているのでしょうか？他人の意識や人間関係はモノのように手にとって見ることができるものではありませんが、多くの人が日常的に思い悩まされるものですし、ときには政府の政策や社会のありかたにも大きな影響を与えます。　意識や人間関係といったものは直接には目に見えないものだけれども、それを論理と証拠によって解明したい、というのが私の研究スタンスです。「論理と証拠」というと難しそうですが、考え方のコツさえわかれば意外と簡単ですし、世の中について今までとは違った見方をすることができ、面白いです。「論理と証拠で社会をみる」というアプローチの面白さこそ、私が研究を続けている理由なのかもしれません。

メールアドレス

科研費研究者番号
60572196

外部研究者ID
ORCID ID
https://orcid.org/0000-0003-4300-7766