研究者学術情報データベース

（最終更新日 : 2021-06-15 14:43:48）

ショウダ　ハルカ
正田　悠
SHODA HARUKA

所属スポーツ健康科学部スポーツ健康科学科

職名助教

学歴
1.	～2008/03	大阪大学人間科学部人間科学科卒業学士（人間科学）
2.	～2010/03	北海道大学大学院文学研究科人間システム科学専攻修士課程修了修士（文学）
3.	～2013/03	北海道大学大学院文学研究科人間システム科学専攻博士後期課程修了博士（文学）

職歴
1.	2021/04/01 ～	立命館大学スポーツ健康科学部助教
2.	2018/10/01 ～ 2021/03/31	神戸大学大学院国際文化学研究科助教
3.	2017/04/01 ～ 2018/09/30	立命館大学総合科学技術研究機構専門研究員
4.	2016/04/01 ～ 2017/03/31	立命館大学立命館グローバル・イノベーション研究機構専門研究員
5.	2014/10/01 ～ 2017/03/31	同志社大学文化情報学部嘱託講師
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委員会・協会等
1.	2018/03	ヒューマンインタフェース学会学会誌委員
2.	2017/10 ～ 2018/08	日本認知科学会第35回大会プログラム委員
3.	2017	日本音楽知覚認知学会幹事
4.	2016/09 ～ 2017/09	アジア・太平洋音楽認知科学会第6回大会 (APSCOM6) 組織委員（事務局長補佐）
5.	2016/05 ～ 2016/09	第24回日本バイオメカニクス学会大会実行委員
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所属学会
1.		ヒューマンインタフェース学会
2.		英国音楽教育・音楽心理学会
3.		欧州音楽認知科学学会
4.		日本バイオメカニクス学会
5.		日本音楽知覚認知学会
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研究テーマ
1.	マルチモーダルインタラクションの時間的性質
2.	生演奏時の演奏者の心理・生理・行動反応
3.	音楽が人間のWell-beingに及ぼす影響
4.	音楽演奏における演奏者と鑑賞者のコミュニケーション
5.	高齢者とのコミュニケーションを促進する音楽セッションのデザイン

研究概要
音楽演奏から人間のコミュニケーションの起源を探る「音楽は感情の言語である」とよく言われます。演奏者は，楽譜をたんねんに解釈して，作曲者がその曲に込めたメッセージを読み解きます。楽譜の上に記された情報は，演奏者の身体や楽器を使って音へと表現され，聴き手に伝達されます。1990年代以降の研究によって，「楽しい」「悲しい」といった基本情動と呼ばれる感情を演奏者が表現仕分けることができ，聴き手もそうした微妙な表現の違いを感じ取ることができることが知られるようになってきました。私の研究では，音楽によって伝達される感情はそうした単一の形容詞で表されるものに限らず「全体には悲しい雰囲気だが明るさが表現されている」「力強さの中にも弱さが表現されている」等，より複雑で多次元的なものであると考え，こうした多次元的な感情が音楽演奏を通して伝達されるかを調べてきました。また，こうした多次元的な感情の伝達が「演奏者と聴取者がともに同じ環境にいる」生演奏場面において促進されるのかどうか（実は促進されないことがわかりました），演奏者は聴衆を目の前にしたときにより「うまく」演奏できるのかどうか（うまく演奏できるときもあれば下手になることもあります），聴き手の無意識的な身体の動きが生演奏ではより動くようになるのか（実は動きが小さくなることがわかりました）等，音楽演奏におけるコミュニケーションの様々な側面を調べてきました。予想と同じような結果が得られることもあれば，全く逆の結果になることもありますが，それもこの研究の醍醐味です。　最近では，超高齢社会と呼ばれる日本において，高齢者の健康がコーラスや合奏によって促進されるのかどうか，という研究や，スマートフォン等で過去のどの時代よりも気軽に音楽が聴けるような現代において，音楽という存在が大学生の“依存”を導いてしまうメカニズムを調べる研究も行っています。また，他大学の先生とともに，Lego(R)ブロックによる城製作課題，辞儀を伴う挨拶，顔と声による感情の伝達，ラジオ対話，家具の組立課題等，共同作業場面・対人場面における身体的インタラクション・コミュニケーション過程を共同で調べてきました。動作解析や生理計測技術の厳密かつ精緻な計測から，個人の動きに含まれるダイナミクスや集団でのインタラクションを可視化する技術について研究を進めています。

現在の専門分野
認知科学, 感性情報学, 社会心理学, 実験心理学 (キーワード：パフォーマンス科学・音楽心理学・認知科学・データサイエンス・健康科学)

著書
1.	2015/03	演奏の心理（星野悦子（編）音楽心理学入門・第10章） │ ,211-239 (共著)
2.	2011/09	音楽医学: 演奏家の健康を守るために（安達真由美・小川容子（監修）演奏を支える心と科学・第６章） │ ,125-145 (共著)
3.	2011/09	身体の動き（安達真由美・小川容子（監修）演奏を支える心と科学・第15章） │ ,370-394 (共著)

論文
1.	2018/05	Effect of a hearer's politeness on multimodal behaviors in speech │ SICE Journal of Control, Measurement, and System Integration │ 11 (3),印刷中 (共著)
2.	2017/11	生演奏における鑑賞者の心拍変動および複雑性：J-POPライブにおけるフィールド実験 │ 日本音楽知覚認知学会資料 │ JSMPC2017 (2),35-55 (共著)
3.	2017/11	生演奏による聴取がヴァイオリン演奏の評価に及ぼす影響：全体評定と連続評定 │ 音楽知覚認知研究 │ 23 (1),35-55 (共著)
4.	2017/09	ドラムによる多人数インタラクションが参与者の生理反応に及ぼす影響 │ 日本認知科学会第34回大会発表論文集 │ ,867-871 (共著)
5.	2017/09	人数が多いほど共同作業はうまくいくのか?: 家具組立課題に関する一検討 │ 日本認知科学会第34回大会発表論文集 │ ,861-862 (共著)
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学会発表
1.	2018/03	日本語版「音楽による気分調整尺度短縮版」の開発 (日本発達心理学会第29回大会)
2.	2018/02	Art for Well-being: 音楽と健康の心理・行動・生理 (立命館大学スポーツ健康科学研究センター技術シーズ発表会)
3.	2017/11	生演奏における鑑賞者の心拍変動および複雑性：J-POPライブにおけるフィールド実験 (日本音楽知覚認知学会平成29年度秋季研究発表会)
4.	2017/09	How pianists manipulate performance parameters across Bach, Schumann, and Debussy: (International Symposium on Performance Science 2017)
5.	2017/09	ドラムによる多人数インタラクションが参与者の生理反応に及ぼす影響 (日本認知科学会第34回大会)
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受賞学術賞
1.	2017/11	日本音楽知覚認知学会ポスター発表選奨 (生演奏における鑑賞者の心拍変動および複雑性：J-POPライブにおけるフィールド実験)
2.	2016/12	日本認知科学会大会発表賞
3.	2015/12	電子情報通信学会ヒューマンコミュニケーション賞
4.	2015/12	日本音楽知覚認知学会研究選奨
5.	2014/12	日本認知科学会大会発表賞
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