研究者学術情報データベース

（最終更新日 : 2023-04-21 11:39:09）

フカオ　ヨウイチロウ
深尾　陽一朗
FUKAO YOICHIRO

所属生命科学部生命情報学科

職名教授

その他所属
1.	生命科学研究科
2.	OIC総合研究機構日本バイオ炭研究センター

学歴
1.	～2003/03	総合研究大学院大学生命科学研究科分子生物機構論専攻博士課程修了博士（理学）
2.	～1998/03	福井県立大学生物資源学部生物資源学科卒業

職歴
1.	2015/04/01	立命館大学生命科学部生命情報学科准教授
2.	2010/04/01 ～ 2015/03/31	奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科特任准教授
3.	2007/04/01 ～ 2010/03/31	奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科特任助教
4.	2006/01/04 ～ 2007/03/31	奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科特任助手
5.	2003/04/01 ～ 2005/12/31	日本学術振興会特別研究員-PD
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委員会・協会等
1.	2018/04/01 ～ 2020/03/31	科学技術・学術政策研究所 NISTEP専門調査員
2.	2018/04/01 ～ 2020/03/31	日本植物生理学会選挙管理委員

所属学会
1.		International Plant Proteomics Organization (INPPO)
2.		日本植物生理学会

研究テーマ
1.	植物の環境ストレス耐性に関わる分子機構の解明

研究概要
植物における亜鉛欠乏耐性機構の解明植物は根付いた土地から移動することができないため、様々な環境ストレスを受けながらも様々な知恵を使ってその環境に適応し、生育している。我々の研究室では植物における必須微量元素、いわゆるミネラルが不足したときに植物細胞内で機能するどの分子がストレス耐性に寄与するのかを調べ、その分子機構を研究している。植物はほぼすべてのミネラルを土から取り込んでいるため、ミネラルが不足した土壌ではその生育が阻害され、作物の場合は収量が減収する。ミネラルの中でも亜鉛は世界の耕作地面積の約50%で不足しており、特に注目している。研究の進め方は、亜鉛欠乏ストレスを受けた植物細胞において機能するタンパク質やペプチドを網羅的に解析することで大規模なデータを取得し、そこから特に重要と考えられる分子について個々の機能を調べている。その機能が分かれば、また大規模データに戻り、新たな解釈を与えることが出来る。このことを繰り返すことで、植物細胞あるいは個体全体における亜鉛欠乏耐性機構をより深く理解しようとしている。　近年になって、植物のゲノム上にはこれまで知られていなかったペプチドが数千個見つかっており、その一部が亜鉛欠乏ストレス時に機能することが分かってきた。このことから、特に最近では植物の亜鉛欠乏耐性機構におけるペプチドの役割を解明すると共に、ペプチドを利用した作物への亜鉛欠乏耐性能の付与について力を入れて研究している。

現在の専門分野
植物分子・生理科学, 植物栄養学・土壌学 (キーワード：植物、ミネラル、熱ストレス、オミクス)

著書
1.	2015	Peptide separation methodologies for in-depth proteomics. │ ,195-209 (共著)
2.	2014	Omics based approaches for improvement of common bean. │ ,271–302 (共著)
3.	2008	Peroxisome │ ,377-389 (共著)
4.	2003	プロテオーム解析から見たペルオキシソーム代謝 │ ,2176-2183 (共著)

論文
1.	2022/04/27	The endoplasmic reticulum membrane-bending protein RETICULON facilitates chloroplast relocation movement in Marchantia polymorpha │ Plant journal │ 111 (1),205-216頁 (共著)
2.	2022/02/28	Sphingolipids with 2-hydroxy fatty acids aid in plasma membrane nanodomain organization and oxidative burst │ Plant Physuiology │ 189 (2),839-857頁 (共著)
3.	2022/01/28	The TGN/EE SNARE protein SYP61 and the ubiquitin ligase ATL31 cooperatively regulate plant responses to carbon/nitrogen conditions in Arabidopsis │ Plant Cell │ 34 (4),1354-1374頁 (共著)
4.	2021/05/18	HBD1 protein with a tandem repeat of two HMG box domains is a DNA clip to organize chloroplast nucleoids in Chlamydomonas reinhardtii │ Proc. Natl. Acad. Sci. USA │ 118 (20),e2021053118 (共著)
5.	2021/04/17	Transport-coupled ubiquitination of the borate transporter BOR1 for its boron-dependent degradation │ Plant Cell │ 33 (2),420-438頁 (共著)
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学会発表
1.	2020/03/19	ヒユ科植物に対するアグロインフィルトレーション法 (第61回日本植物生理学会)
2.	2020/03/19	亜鉛欠乏したシロイヌナズナの根におけるROSの定量系の確立 (第61回日本植物生理学会)
3.	2020/03/19	発現変動遺伝子を指標としたイネ登熟障害発生予測技術の開発 (第61回日本植物生理学会)
4.	2019/09/20	シロイヌナズナにおいて亜鉛およびカルシウムに機能するペプチドの解析 (植物の栄養研究会　第５回研究交流会)
5.	2019/09/20	シロイヌナズナにおいて元素欠乏に応答する新規ペプチドの機能解析 (植物の栄養研究会　第５回研究交流会)
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受賞学術賞
1.	2014/09	日本植物学会平成26年度日本植物学会特別賞（教育）

科学研究費助成事業
1.	2019/04 ～ 2021/03	植物の亜鉛恒常性維持に寄与するペプチドと受容体の機能解明 │ 基盤研究(C)
2.	2014/04 ～ 2017/03	植物の根において亜鉛欠乏を感知するセンサータンパク質の探索とその機能解析 │ 基盤研究(C)
3.	2012/04 ～ 2014/03	プロテインホスファターゼが標的とするタンパク質の網羅的解析 │ 挑戦的萌芽研究
4.	2011/04 ～ 2013/03	ミネラル欠乏ストレス時に根で機能する輸送体の包括的解析 │ 新学術領域研究
5.	2007/04 ～ 2009/03	植物における亜鉛に応答した細胞内膜輸送系のプロテオーム解析 │ 新学術領域研究

競争的資金等(科研費を除く)
1.	2016/07 ～ 2019/03	画期的機能を持つ野菜の接ぎ木システムの実用化と接ぎ木効率を向上させる接ぎ木接着剤の開発 │ 競争的資金等の外部資金による研究 │ 農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業　シーズ創出ステージ
2.	2016/04 ～ 2018/03	ペプチドを利用した作物の亜鉛欠乏改善 │ 競争的資金等の外部資金による研究 │ 加藤記念バイオサイエンス振興財団

取得特許
1.	2019/03	接木改善剤（特願2019-052727）

研究高度化推進制度
1.	2020/10/01 2021/03/31	研究支援制度分類：研究成果国際発信プログラム種目：- 亜鉛欠乏した植物において活性酸素種の恒常性維持に関わるペプチドの機能解析

教育活動

●教育方法の実践例

1.	2015/05 ～ 2015/07	生物科学1において、毎回コミュニケーションペーパーの提出を求め、当該講義に関する質問に対して、次の講義で回答するという方法をとっている。

ホームページ
https://fukaoyoichirolab.wixsite.com/rits

外部研究者ID
ORCID ID
0000-0003-0760-570X