研究者学術情報データベース

（最終更新日 : 2023-04-25 09:43:37）

オガワ　サヤカ
小川　さやか
OGAWA SAYAKA

所属先端総合学術研究科

職名教授

その他所属
1.	衣笠総合研究機構環太平洋文明研究センター
2.	衣笠総合研究機構生存学研究所

学歴
1.	～2007/03	京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科アフリカ地域研究博士課程単位取得満期退学
2.	2009/09 (学位取得)	京都大学博士（地域研究）
3.	～2000/03	信州大学人文学部人間情報学科

職歴
1.	2012/04/01 ～ 2013/03/31	国立民族学博物館助教
2.	2010/04/01 ～ 2012/03/31	国立民族学博物館機関研究員
3.	2007/04/01 ～ 2010/03/31	日本学術振興会特別研究員

委員会・協会等
1.	2017/04 ～ 2018/03	日本アフリカ学会会計監査委員
2.	2016/04 ～ 2018/03	日本文化人類学会評議委員
3.	2014/04 ～ 2016/03	日本文化人類学会評議員
4.	2013/04	京都大学人文科学研究所『コンタクトゾーン』編集委員
5.	2011/05 ～ 2012/03	日本アフリカ学会会計監査委員

所属学会
1.		国際人類学民族学連合
2.		日本アフリカ学会
3.		日本文化人類学会 (会員、評議員）
4.	2020/04/01 ～	日本文化人類学会
5.	2020/04/01 ～	∟ 理事

資格・免許
1.	2000	学芸員

研究テーマ
1.	１）中古品・非正規品の流通・消費にみる現代アフリカの消費文化に関する研究２）瀬戸際の力学と実践・行為の人類学３）その日暮らしの人類学４）香港のタンザニア人によるシェアリング経済、地下銀行

研究概要
博士論文までの研究では、タンザニアの零細商人マチンガの商慣行や共同性、路上暴動などについて研究していました。博士論文を加筆修正して『都市を生きぬくための狡知―タンザニアの零細商人マチンガの民族誌』（世界思想社、2011年）として出版し、第33回サントリー学芸賞（社会・風俗部門）を受賞しました。　その後は、東アフリカ諸国間の越境交易や、タンザニアにおける中古品と模造品（コピー商品）の消費行動に関する調査を行うとともに、「ウソ」や「笑い」などをテーマとして窮地に陥った人間行為に関する研究をしていました。　「Living for today(その日その日を生きる）」社会のしくみや知恵を通じて未来優位の生産主義的な人間観を再考するエッセイを光文社の『小説宝石』で1年間連載し、それをまとめて『「その日暮らし」の人類学―もう一つの資本主義経済』（光文社新書、2016年）として出版し、新書大賞2016年の12位に入選しました。　その後、香港・中国とアフリカ諸国間のインフォーマル交易の仕組みや、香港のタンザニア人による独自のシェアリング経済のしくみや組合活動等について調査研究し、その成果の一部をWeb春秋の「チョンキンマンションのボスは知っている―香港のアングラ経済と日本の未来」で連載し、それをまとめて『チョンキンマンションのボスは知っている―アングラ経済の人類学』として出版しました。本書は、第8回河合隼雄学芸賞と第51回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞しました。

現在の専門分野
地域研究, 文化人類学・民俗学 (キーワード：アフリカ、都市、グローバル化、模造品、中古品、零細商売、インフォーマルセクター)

著書
1.	2023/06/01	【論文集】負債と信用の人類学　人間経済の現在 │ ,89-122頁 (共著)
2.	2023/06/01	負債と信用の人類学　人間経済の現在 │ (共著)
3.	2023/05/30	所有とは何か―ヒト・社会・資本主義の起源 │ (共著)
4.	2023/03/13	旅するモヤモヤ相談室 │ (共著)
5.	2022/12/06	失われた“雑談”を求めて │ ,21-21頁 (共著)
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論文
1.	2023/04/06	書評『食客論』星野太著 │ 週刊文集 │ 65 (13),101-101頁 (単著)
2.	2023/04/01	「なぜ人は人を助けるのか」の人類学　無条件の条件　第10回　他者と出会うことの醍醐味 │ 28 (4),43-51頁 (単著)
3.	2023/04/01	座談会　社会性の視座のもと、資本主義の未来を考える │ 月刊　経団連 │ 71 (4),5-20頁 (共著)
4.	2023/03/15	環太平洋文明研究センターのこれから――災害・食糧危機に強い、レジリエンスがある社会の創造を目指して │ 環太平洋文明研究 │ (7),78-82頁 (単著)
5.	2023/03/07	街の気分と思考「帰還したヒーローと歩くタンザニアの田舎町」 │ 新潮（4月号） │ 120 (4),214-217頁 (単著)
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学会発表
1.	2023/03/15	Session 3 Reconfiguring Family and the Emergence of New Forms (International Symposium Family Potential in Unvertain Times（特別研究「不確実性の時代における家族の潜在力―モビリティ、テクノロジー、身体）)
2.	2023/03/04	冒険を可能にする条件――商業と自前のセーフティネットの新たなつながりを求めて (公開シンポジウム「アフリカの冒険的現代――偶然化に託す希望のチカラ」)
3.	2023/01/21	自らの系譜を打ち立てる―アジアとアフリカ間のSNSを介した交易を事例に (東ユーラシア研究プロジェクト2022年度全体集会)
4.	2022/07	人類史的にみた災害・食糧危機に対するレジリエンス強化のための学際的研究拠点 (第４期R-GIRO研究プログラム４プロジェクト合同シンポジウム「技術と人間の調和を超学際的に考える」)
5.	2021/08/10	ネイバーフッドエコノミーと負債のゆくえ─東アフリカを事例に (負債の動態に関する比較民族誌的研究)
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講師・講演
1.	2023/03/18	人間について学問が語れること―人類学と精神分析と歴史学の交差点 (TOCビル（東京都五反田）)
2.	2023/02/11	旅する大学　フィールドワーク実習 (合同会社こっから、糸島市)
3.	2023/02/09	資本主義の未来 Well being を考える　経済界とアカデミアによる学際研究 (経団連会館、東京都千代田区)
4.	2023/01/30	鼎談4「インフォーマルな領域から立ち上がる居場所・ものづくり・社会」 (テレインアーキテクツ（東京都新宿区）)
5.	2023/01/20	小川さやか×岡本祐一郎「現代思想は欲望の資本主義に負けるのか」 (文藝春秋ビル新館、東京都千代田区)
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受賞学術賞
1.	2020/06	日本文学振興会第51回　大宅壮一ノンフィクション賞
2.	2020/06	一般財団法人　河合隼雄財団第8回　河合隼雄学芸賞
3.	2011/12	サントリー文化財団第33回サントリー学芸賞（社会・風俗部門）

科学研究費助成事業
1.	2020/04 ～ 2025/03	アフリカ諸国における暗号通貨を利用した国際取引に関する人類学的研究 │ 基盤研究(C)
2.	2019/04 ～ 2024/03	インフォーマル化するアジア：グローバル化時代のメガ都市のダイナミクスとジレンマ │ 基盤研究(A)
3.	2018/04 ～ 2023/03	アフリカ遊動社会における接合型レジリアンス探求による人道支援・開発ギャップの克服 │ 基盤研究(A)
4.	2016/04 ～ 2020/03	アジア―アフリカ諸国間の模造品交易に関する文化人類学的研究―携帯電話を事例に │ 若手研究(A)
5.	2016/04 ～ 2019/03	平和博物館における戦争体験継承のための展示モデル構築 │ 挑戦的萌芽研究
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教育活動

●教育方法の実践例

1.	2016/04 ～ 2018/03	教養ゼミナール『アフリカにおける／発のベンチャービジネスを考える』でのPBL方式の講義

●作成した教科書、教材

1.	2017/11	『世界の暦文化事典』においてタンザニアの暦を執筆した。

●その他教育活動上特記すべき事項

1.	2014/12 ～ 2014/12	高校等の模擬講義：堀川高校模擬講義

社会における活動
1.	2020/04/01 ～	京都府新型コロナウイルス感染症危機克服会議（観光産業分野）委員

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