研究者学術情報データベース

（最終更新日 : 2023-04-05 15:10:54）

ヨコタ　ユミコ
横田　祐美子
YOKOTA Yumiko

所属衣笠総合研究機構

職名助教

その他所属
1.	衣笠総合研究機構人文科学研究所
2.	衣笠総合研究機構間文化現象学研究センター

学歴
1.	2013/04/01～2019/03/31	立命館大学大学院文学研究科人文学専攻　哲学専修博士後期課程修了
2.	2015/09/01～2017/03/31	ストラスブール大学哲学科修士課程留学
3.	2011/04/01～2013/03/31	立命館大学大学院文学研究科人文学専攻　哲学専修博士前期課程修了
4.	2006/04/01～2010/03/31	立命館大学文学部人文学科哲学専攻卒業

職歴
1.	2021/04/01 ～	関西学院大学教育学部非常勤講師
2.	2020/10/01 ～	立命館大学衣笠総合研究機構研究教員（助教）
3.	2020/02/23 ～	学習院さくらアカデミー非常勤講師
4.	2019/11/01 ～	京都芸術大学（旧名称・京都造形芸術大学）芸術学部（通信教育部）非常勤講師
5.	2019/04/01 ～	早稲田大学総合人文科学研究センター「イメージ文化史」部門招聘研究員
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委員会・協会等
1.	2021/08 ～	実存思想協会幹事
2.	2021/06 ～	日本哲学会男女共同参画ワーキンググループ男女共同参画ワーキンググループメンバー
3.	2020/10 ～ 2023/03	脱構築研究会オンラインジャーナル『Suppléments』編集委員会編集委員

所属学会
1.		日本哲学会
2.		日本フランス語フランス文学会
3.		日仏哲学会
4.		表象文化論学会
5.		日仏女性研究学会
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研究テーマ
1.	ジョルジュ・バタイユの思想の哲学的考察
2.	脱構築思想の研究
3.	フランス現代哲学とフェミニズム

研究概要
バタイユ思想研究を中心とした現代フランス哲学史の捉え直し　フランスの作家・思想家であるジョルジュ・バタイユにおける知や思考の問題をエロティシズムの問題と結びつけることによって、彼の思想を古代ギリシャから連綿とつづく哲学の営みのうちに位置づける研究を行っている。　また、それとの関係で、バタイユが影響を与えた脱構築派の思想家たちであるジャック・デリダやジャン゠リュック・ナンシーの思想についても考察している。　近年は女性の哲学研究者として、現代フランス哲学におけるフェミニズム的な視点の発掘も進めている。

現在の専門分野
哲学・倫理学, 思想史, ヨーロッパ文学, ジェンダー (キーワード：ジョルジュ・バタイユ、現代フランス哲学、脱構築、フェミニズム)

著書
1.	2023/04	はじまりのバタイユ――贈与・共同体・アナキズム │ ,185-193頁 (共著)
2.	2023/04	決定版第二の性 Ⅱ 体験（下） │ ,502-512頁
3.	2023/03	視覚と間文化性 │ ,245-266頁 (共著)
4.	2022/11	結婚の自由――「最小結婚」から考える │ (共著)
5.	2022/09	レヴィナス読本 │ (共著)
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論文
1.	2023/03	現代フランス哲学とフェミニズムから問う『身体忘却のゆくえ』 │ ハイデガー研究会編『Zuspiel』 │ (6),10-17頁 (単著)
2.	2023/02	【新刊紹介】植村恒一郎、横田祐美子、深海菊絵、岡野八代、志田哲之、阪井裕一郎、久保田裕之著『結婚の自由「最小結婚」から考える』 │ 日仏女性資料センター（日仏女性研究学会）ニューズレター「女性情報ファイル」 │ (136),10-10頁 (単著)
3.	2023/02	【新刊紹介】レヴィナス協会編『レヴィナス読本』 │ 日仏女性資料センター（日仏女性研究学会）ニューズレター「女性情報ファイル」 │ (136),10-10頁 (単著)
4.	2023/02	意味の流動性とふたつの唇――イリガライにおける叡智的なものと感覚的なものの交差 │ 女性空間 │ 40,65-72頁 (単著)
5.	2022/12	日本のフランス哲学受容をめぐる諸問題の解明に向けて │ 立命館言語文化研究 │ 34 (2),239-248頁 (単著)
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学会発表
1.	2022/06/25	もうすぐなくなるという哲学の女嫌いについて (実存思想協会第38回大会講演会「フェミニズムと実存」)
2.	2022/03/19	現代フランス哲学ならびにフェミニズムから問う『身体忘却のゆくえ』 (ハイデガー研究会特別企画高屋敷直広著『身体忘却のゆくえ――ハイデガー『存在と時間』における〈対話的な場〉』（法政大学出版局、2021年）合評会)
3.	2022/01/29	生き生きとした想起──視覚と聴覚をめぐって (ワークショップ「私たちは立ち上がる――『燃ゆる女の肖像』における生の取り戻し」)
4.	2021/09/25	流動する女性的なもの――イリガライにおける言語と物質 (日仏女性研究学会第15回会員研究発表会)
5.	2021/09/12	レヴィナスとフェミニズム (レヴィナス協会第4回大会シンポジウム「レヴィナスはどう対話／応用できるか」)
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講師・講演
1.	2021/07/30	内破としてのデザインーー「結婚式のデモクラシー」を事例として (立命館大学大阪いばらきキャンパスおよびZoom webinar)
2.	2021/06/30	自由と平等のための輪番制 (立命館大学衣笠キャンパス（登壇者のみ現地集合・オンライン配信）)

科学研究費助成事業
1.	2022/04 ～ 2025/03	20世紀フランス思想における文学と哲学の交差――バタイユ思想を起点として │ 若手研究
2.	2021/04 ～ 2026/03	20世紀フランス思想におけるハイデガーとベンヤミンの受容史の解明 │ 基盤研究(B)
3.	2020 ～ 2023/03	誕生肯定の視点による反出生主義哲学の批判的かつ超克的研究 │ 基盤研究(C)
4.	2019/08/30 ～ 2021/03/31	誰／何が思考するのか――バタイユ思想を手がかりとした思考と主体についての考察 │ 研究活動スタート支援
5.	2017/04/01 ～ 2019/03/31	ジョルジュ・バタイユにおける思考のエロティシズム │ 特別研究員奨励費

共同・受託研究実績
1.	2021/04 ～ 2022/03	現代フランスにおける哲学と文学の交差 │ その他の補助金・助成金 │ 立命館大学 2021年度研究推進プログラム（科研費獲得推進型）
2.	2020/07 ～ 2021/02	日本の大学制度におけるフランス哲学の受容史研究 │ 機関内共同研究 │ 2020年度立命館大学国際言語文化研究所萌芽的プロジェクト研究助成プログラム
3.	2020/04 ～ 2021/03	脱構築思想における性的差異の問題――デリダ哲学とその継承者たちの思想の射程 │ その他の補助金・助成金 │ 立命館大学 2020年度研究推進プログラム（科研費獲得推進型）
4.	2019/06 ～ 2020/06	「異なる者」たちの共生を目指して：差別をめぐる二十世紀フランス思想史の研究 │ 機関内共同研究 │ 2019年度立命館大学国際言語文化研究所萌芽的プロジェクト研究助成プログラム
5.	2019/03 ～ 2020/03	博士論文出版助成 │ その他の補助金・助成金 │ 2018年度秋学期立命館大学大学院博士課程後期課程博士論文出版助成制度

研究高度化推進制度
1.	2020/04/01 2021/03/31	研究支援制度分類：女性研究者キャリアパス支援プログラム種目：- １９・２０世紀フランス思想史における哲学と文学の交差
2.	2020/04/01 2021/03/31	研究支援制度分類：専門研究員プログラム種目：- 20世紀フランスにおけるジョルジュ・バタイユを中心とした <文学理念> の系譜学

社会における活動
1.	2023/03/01	【新聞】（現代のことば）裸顔
2.	2022/12/21	【新聞】（現代のことば）「カワイイ」禁止令
3.	2022/10/12	【新聞】（現代のことば）意味の余白をもとめて
4.	2022/08/17	【対談イベント】『Neon Genesis Evangelion and Philosophy』刊行記念連続対談第三回「自由、責任、成熟」（対談：佐野泰之×横田祐美子）
5.	2022/08/02	【新聞】（現代のことば）「である」から「する」へ
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研究者からのメッセージ
1.	思考という絶えざる問いへの投入いまの日本のシステムでは残念なことに、長時間労働によって思考する機会を奪われたり、思考する者が危険視されたり、思考停止しているひとたちが強い力をもったりすることによって、「思考すること」そのものが危機的状況に追い込まれています。こうした傾向は、人文学の縮小という政策にも如実に表れているでしょう。　私はこれまでジョルジュ・バタイユという思想家の研究を中心に行ってきましたが、彼にとっての哲学とは、思考とは、たえざる「問いへの投入」とされていました。既存のものをそのままに受け止め、ただ流されるのではなく、このような終わりなき問い直しの運動が、まさに現代を生きる私たちに必要なものではないでしょうか。　思考しつづけることは、たしかにある意味ではしんどいことです。とりわけ、周囲が思考停止しているなかで、ひとりだけ思考を先鋭化し、言葉を発しつづけることは自分自身を疲弊させもするでしょう。それでも、「問いへの投入」によって新たに見えるようになる世界には、それまで気付かなかった多くの可能性があります。それは自分自身の知性や人間性を豊かにする契機でもあるのです。ぜひ多くの方に（哲学的に）「思考すること」の魅力を知っていただけたらと思います。

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科研費研究者番号
30844170