研究者学術情報データベース

（最終更新日 : 2024-05-21 16:17:59）　

フジタ　タカシ
藤田　隆司
FUJITA Takashi

所属薬学部薬学科

職名准教授

その他所属
1.	薬学研究科

学歴
1.	2003/07 (学位取得)	大阪大学薬学博士
2.	1998/03 (学位取得)	大阪大学修士
3.	～1998/03	大阪大学薬学研究科応用医療医科学専攻博士前期課程修了
4.	～1996/03	徳島大学薬学部

職歴
1.	2009/04 ～ 2010/03	長崎日赤原爆病院薬剤師
2.	2008/04 ～ 2009/03	長崎大学大学院医歯薬学総合研究科助教
3.	2005/04 ～ 2008/03	日本学術振興会特別研究員
4.	1999/04 ～ 2005/03	摂南大学薬学部助手

所属学会
1.		日本骨代謝学会
2.		日本分子生物学会
3.		日本薬学会
4.		日本薬理学会

資格・免許
1.	2020/08/05	薬理学エデュケーター
2.	2015	薬害教育（医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団　レギュラトリーサイエンスエキスパート認定）
3.	2009	Dive master (PADI)
4.	1996	薬剤師

研究テーマ
1.	ストレス応答機構の解明と新規バイオマーカーの開発
2.	新規骨代謝薬創出の評価法開発
3.	次世代型アンチエイジング化粧品および外用薬の開発
4.	生活習慣病治療の最適化
5.	骨代謝調節薬の創出
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研究概要
次世代型アンチエイジング化粧品の開発我々は、いくつかの化粧品・サプリメントを世に送り出し、商品への付加価値をもたらしてきた。化粧品は、薬機法で効能・効果を表示することができないが、処方される成分については、アカデミアならではの成分開発が可能である。化粧品業界では、エビデンスのある新しい素材開発が切望されている。エビデンスを提供することにより産業界へ貢献し、企業ブランディングに寄与するために、皮膚科学領域においてこれまで導入されてこなかった新技術を評価系に導入している。皮膚の病態を理解し、OECD準拠にかなう代替試験法を開発しながら、独自の素材開発を進めている。当研究室では、学生を含め若手研究者育成に注力しており、展示会を主体に活動している。産業界との接点は、研究者にとっては無縁のことのように捉えられてきたが、日本における若手研究者育成の観点に立っては、積極的に取り組める研究テーマの開発にある。骨代謝・生活習慣病・がんを含めた代謝性疾患について、薬理学的・分子生物学的・病理学的解析ノウハウを駆使して、次世代型アンチエイジング化粧品の開発を進めている。

研究概要（関連画像）
1. 生活習慣病治療の最適化

現在の専門分野
薬理系薬学 (キーワード：転写因子、骨代謝、細胞外基質、ホルモン、ストレス、アンチエイジング)

著書
1.	2018/12	海藻エキスのスキンケア化粧品への応用 │ ,13(2), 26-31
2.	2014	LDL 受容体をめぐる新薬開発競争 │ ,262
3.	2010	「核マトリックス蛋白 lamin A と Runx2 の結合様式解明と lamin A 点変異によって発症する早老症･Hutchinson-Gilford progeria syndrome (HGPS)の骨病態における lamin A-Runx2 分子間結合の意義」
4.	2005	「総合臨床」（骨を作る分子） │ ,2817-2820
5.	2004	「The BONE」（PTH1 受容体を介する情報伝達系） │ ,53-57
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論文
1.	2023/12/06	Functional role of IL-19 in a mouse model of L-arginine-induced pancreatitis and related lung injury │ Exp Anim . │
2.	2023/07	Interleukin-19 Gene-Deficient Mice Promote Liver Fibrosis via Enhanced TGF-β Signaling, and the Interleukin-19-CCL2 Axis Is Important in the Direction of Liver Fibrosis │ Biomedicines │ 11,2064
3.	2023/07	Trapa bispinosa Roxb. Pericarp Extract Exerts 5α-Reductase Inhibitory Activity in Castrated Benign Prostatic Hyperplasia Model Mice │ Int. J. Mol. Sci. │ 24 (14),11765
4.	2021	IL-19 Contributes to the Development of Nonalcoholic Steatohepatitis by Altering Lipid Metabolism │ Cells │ 10 (12),3513
5.	2020/03	Fucoxanthin Ameliorates Atopic Dermatitis Symptoms by Regulating Keratinocytes and Regulatory Innate Lymphoid Cells │ Int. J. Mol. Sci. │ 21,2180
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学会発表
1.	2021/03/29	フコキサンチンの代謝性疾患への応用（シンポジウム・ワークショップ・パネルディスカッション等）
2.	2019/11/15	A new approach for atopic dermatitis treatment by fucoxanthin. （ポスター）
3.	2019/11/15	フルボ酸は、弱い脱共役剤である（ポスター）
4.	2019/03/14	Nε-(carboxymethyl) lysine represses hair follicle formation by inhibiting Sonic hedgehog expression in a NF-κB-independent manner （口頭発表，一般）
5.	2019/03/14	ヒト皮脂腺細胞に対してフェカリス菌由来FK-23は皮脂産生を調節する（口頭発表，一般）
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科学研究費助成事業
1.	2015/04 ～ 2017/03	Runxファミリーによる毛包形成の分子基盤確立 │ 基盤研究(C)
2.	2011 ～ 2013/03	骨ストレス応答の分子基盤確立と診断法開発 │ 若手研究(B)
3.	2010 ～ 2011/03	Ｆｉｌａｍｉｎ　Ａの骨格組織における役割 │ 若手研究（スタートアップ）
4.	2005 ～ 2007	骨格形成担当細胞分化決定転写因子Runx2のDNA結合共役因子の網羅的解析 │ 特別研究員奨励費
5.	2003 ～ 2004	骨格形成細胞の形態・運動・分化におけるシグナル伝達機構の解明 │ 若手研究(B)
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競争的資金等(科研費を除く)
1.	2008 ～ 2008	Lamin A点変異の骨病態とRunx2 │ 競争的資金等の外部資金による研究 │ 上原記念生命科学財団・研究奨励
2.	2004 ～ 2004	Runx2-Ihhシグナルによる軟骨成長・分化調節機構の解明 │ 競争的資金等の外部資金による研究 │ 財団法人日本科学協会　笹川研究助成
3.	2003 ～ 2003	骨格形成細胞の形態・運動・分化におけるシグナル伝達機構の解明 │ 競争的資金等の外部資金による研究 │ 財団法人日本科学協会・笹川研究助成

研究高度化推進制度
1.	2018/04 2019/03	研究支援制度分類：研究推進プログラム種目：科研費獲得推進型フルボ酸の新規効能とそのメカニズム
2.	2015/07 2016/03	研究支援制度分類：実用化・社会実装促進プログラム種目：- 高純度・高品質フコキサンチン含有スキンケア商品の開発
3.	2014/06 2015/03	研究支援制度分類：研究推進プログラム種目：科研費連動型 Runxファミリーのセンシタイザ探索とその応用
4.	2013/07 2014/03	研究支援制度分類：研究推進プログラム種目：科研費連動型 Runxファミリーセンシタンザー探索のためのスクリーニングシステム開発

授業科目
1.	症例検討演習
2.	生活習慣病特論
3.	生物統計学演習
4.	生物統計学演習
5.	卒業研究A
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教育活動

●教育方法の実践例

1.	2015/04	MANABA+Rを使ったグループワーク：課題解決に向けたWeb上でのグループディスカッション
2.	2015/04	将来像を描く教育法の実践
3.	2015/04	薬剤師ができるアンケートベースの臨床研究
4.	2014/04	MANABA+Rを使った予習プログラム開発
5.	2013/11 ～ 2014/01	災害に対応する薬剤師の役割がわかる学習法
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●作成した教科書、教材

1.	2015/04	薬学基礎演習　学部独自の低回生教育
2.	2014/04	いまさら聞けないシリーズ
3.	2010/04 ～ 2012/07	低回生教育におけるデールの円錐に基づく教育法と教材

●その他教育活動上特記すべき事項

1.	2015/06	「ダメ。ゼッタイ。」普及運動
2.	2011/02	他校私立薬学生との交流
3.	2010/07	オープンキャンパスの薬学部独自企画

研究者からのメッセージ
1.	多臓器間ネットワークを介した組織機能の連携メカニズム研究室では、幅広いからだの仕組みと病気の発症について、さまざまなモデルを使って、研究しています。かだらを「診る（みる）」ことは医師が行うことのように感じる方もいますが、ヒトゲノムが解読され、遺伝子機能は次々に作成される遺伝子改変動物から、からだの成り立ちの仕組みや病気の原因遺伝子が見つかってきました。ところが、治せない病気は治せないままで、実用化に至る事例が増加しているとはいいがたい状況が続いています。薬学部で研究することのメリットは、からだの仕組みと「くすり」を理解しながら、未だ治せない病気に立ち向かえることです。研究室では、高齢化において、増加し続けているアレルギーについて、また癌とそのリスク因子である糖尿病や脂質異常を伴う生活習慣病について研究してきました。そして、研究成果は、実用化を達成してきました。薬理学・毒性学・解剖生理学、病理学的解析を続け、企業様が持ち込まれる素材について、どの研究機関よりもご満足いただける成果を得てきました。研究室の強みは、解析力です。薬学部で苦手とされてきた組織（病理）解析が得意な研究室ですから、素材の「用途」を医学部並みに実践できます。からだの仕組みを遺伝子レベルで解析しながら、実験を経て、実用化を実現できる学生生活を学べる環境を用意しています。内閣府推奨の産学連携を薬学部内で実行してきた結果、解析する設備が1研究室内でほとんど揃っています（大手製薬メーカー研究員談）。企業様には、確度の高い受託契約の実施が可能であり、お応えできる環境にあります。学生さんには、我々がはぐくんできた「技術力」が継承・発展されることを望みます。 6年制学生においても、充分に研究開発職に就けるスキルが身につき、実用化の喜びを味わえる研究室だと思います。実用化には、薬事についての法的整備に配慮しなければなりませんから、これを学ぶ機会も用意しています。研究開発職を希望される方は、学部の垣根を越えて挑戦してください。