研究者学術情報データベース

（最終更新日 : 2024-04-04 16:41:37）　

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タニグチ　タダヒロ
谷口　忠大
TANIGUCHI Tadahiro

所属総合科学技術研究機構

職名教授

その他所属
1.	情報理工学研究科

学歴
1.	2006/03 (学位取得)	京都大学工学博士
2.	～2001/03	京都大学工学部物理工学科卒業
3.	～2003/03	京都大学大学院工学研究科精密工学修士課程修了
4.	～2006/03	京都大学大学院工学研究科精密工学博士後期課程修了

職歴
1.	2022/04/01 ～	立命館先進研究アカデミー RARA フェロー

所属学会
1.		システム制御情報学会
2.		計測自動制御学会
3.		神経回路学会
4.		人工知能学会
5.		知能情報ファジィ学会
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研究概要
人を含んだ創発システムの構成論的理解と工学的応用工学の歴史は現代社会に物質的豊かさもたらしてきた。結果的に、多くの先進国では市民が充分な物質的豊かさを享受し、その飽和を肌で感じるようになっている。その一方で、人と人工物が関わり合う現場では人工物が人から切り離された状態で持ちうる価値と、人を含んだ系において人工物が持ちうる価値の間に差が生まれてきている。その差分こそが、マンマシンシステムに固有の価値であると言える。人間の排除を理想とした航空機などの自動化設計や原子力発電所の安全設計はヒューマンエラーを排除できずにいる。知能ロボットは観客を閉め出した劇場空間では見事に振る舞うが街中に現われることは出来ず、発売されたペットロボットは決まりきった動作を繰り返し三日で飽きられてしまう。人工物の機能・性能は多くの場合、ユーザや環境が平均的な状態であること、理想的な状態であること、あらかじめ想定された状態であることを仮定して設計されている。しかし、現実世界は当然のように動的であり、系の主要な構成素たる人間は環境と不断の身体的、社会的相互作用を繰り返す中で適応・学習を通じて変化していく。このような系を理解し、よりユーザに高い価値をもたらす人工物を生み出す為に、そのような系のモデリングを通じた「人を含んだ創発システムの構成論的理解と工学的応用」を主眼に研究を行ってきた。

現在の専門分野
統計科学, 認知科学, ヒューマンインターフェース・インタラクション, 知能情報学, ソフトコンピューティング, 知能ロボティクス, 感性情報学, 知能機械学・機械システム (キーワード：人工知能、機械学習、記号論、記号創発、自律適応系、複雑系、人間機械系、スマートグリッド)

著書
1.	2020/06/09	心を知るための人工知能: 認知科学としての記号創発ロボティクス (越境する認知科学)
2.	2019/12/10	賀茂川コミュニケーション塾ビブリオバトルから人工知能まで
3.	2019/10/31	AI時代の「自律性」未来の礎となる概念を再構築する
4.	2019/01/17	発達ロボティクスハンドブックロボットで探る認知発達の仕組み(日本語)
5.	2017/11/01	不便益　手間をかけるシステムのデザイン
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論文
1.	2022/01/09	Neural Network-based Motion Feasibility Checker to Validate Instructions in Rearrangement Tasks before Execution by Robots │ Proceedings of 2022 IEEE/SICE International Symposium on System Integration (SII 2022) │ ,1058-1063頁
2.	2022	A whole brain probabilistic generative model: Toward realizing cognitive architectures for developmental robots. │ Neural Networks │ 150,293-312頁
3.	2022	Brain-inspired probabilistic generative model for double articulation analysis of spoken language. │ ICDL │ ,107-114頁
4.	2022	Hierarchical Bayesian model for the transfer of knowledge on spatial concepts based on multimodal information. │ Adv. Robotics │ 36 (1-2),33-53頁
5.	2022	Map completion from partial observation using the global structure of multiple environmental maps. │ Adv. Robotics │ 36 (5-6),279-290頁
全件表示（96件）

学会発表
1.	2020/09/15	Multi-Person Pose Tracking Using Sequential Monte Carlo with Probabilistic Neural Pose Predictor （口頭発表，一般）
2.	2020/06/02	Generative Adversarial Networksと場所概念形成の確率モデルの融合に基づくSemantic Mapping （口頭発表，一般）
3.	2020/06/02	エージェント間のマルチモーダルカテゴリ形成における記号的コミュニケーションの影響について（口頭発表，一般）
4.	2020/06/02	ビデオゲーム環境における自然な発話の教師無し二重分節と意味獲得（口頭発表，一般）
5.	2020/06/02	マルチモーダル変分オートエンコーダを用いた実物体のカテゴリ形成（口頭発表，一般）
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講師・講演
1.	2020/06/23	Symbol Emergence in Robotics: Integrative Probabilistic Generative Models for Developmental Human-Robot Communication in the Real-world Environment
2.	2020/06/09	確率的深層生成モデルによる実世界自律知能の創成に向けて～記号創発ロボティクスが生み出す認知アーキテクチャ～
3.	2020/01/25	記号創発ロボティクスによる人間と表象の理解～表象概念の探求とAIの芸術制作～
4.	2019/11/16	AIブームの本質とは何か～情報学の新パラダイムを考える～
5.	2019/11/11	Symbol emergence in robotics: towards developmental artificial embodied intelligence
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受賞学術賞
1.	2020/09/09	日本感性工学会 2020年日本感性工学会出版賞 (不便益ー手間をかけるシステムのデザインー)
2.	2020/05/28	一般社団法人日本機械学会一般社団法人日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス部門部門教育表彰 (書籍「イラストで学ぶロボット工学」（講談社）)
3.	2015/11/18	計測自動制御学会計測自動制御学会システム・情報部門学術講演会 SSI優秀論文賞 (二重分節解析器を用いた車載エージェントの発話タイミング意思決定法)
4.	2013/06/23	IEEE IEEE Intelligent Vehicle 2013 best poster paper award 1st prize (Unsupervised drive topic finding from driving behavioral data)
5.	2010/03/11	立命館大学渡辺三彦発明賞「優秀賞」 (電力取引管理システム、管理装置、電力取引方法、及び電力取引用コンピュータプログラム)
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科学研究費助成事業
1.	2018/04 ～ 2020/03	確率的生成モデルと深層学習の双対的関係を活用した自己組織型認知アーキテクチャ創成 │ 基盤研究(B)
2.	2015/04 ～ 2016/03	ベイズ潜在木構造生成過程による脳内身体表現スローダイナミクスモデル │ 新学術領域研究
3.	2015/04 ～ 2018/03	ベイズ二重分節解析と深層学習の統合による教師なし言語獲得の構成論 │ 若手研究(A)
4.	2012 ～ 2015/03	ノンパラメトリックベイズ理論に基づく生成的二重分節解析器 │ 若手研究(B)
5.	2008 ～ 2010/03	非分節な人間機械相互作用を通じた自己組織化型模倣学習機構の構築 │ 若手研究（スタートアップ）

共同・受託研究実績
1.	2017/11 ～ 2018/07	人工知能を応用した心電図解析システムの開発 │ 受託研究
2.	2017/09 ～ 2018/03	機械学習の活用に向けた技術指導 │ 技術指導
3.	2017/05 ～ 2018/02	潜在変数モデルと深層学習に基づく機械学習 │ 共同研究
4.	2017/04 ～ 2018/03	リアルタイムの販売・仕入れデータと未来推定データによる需要予測と最適生産量の推測 │ 受託研究
5.	2017/04 ～ 2018/03	外界情報及び運転者特性が運転行動に与える影響の分析 │ 共同研究
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取得特許
1.		ダイジェスト映像生成装置（2016-167771）
2.		運転コンテキスト情報生成装置（6307356）
3.		運転シーンラベル推定装置（6026959）
4.		運転支援情報生成装置、運転支援装置（2016-149013）
5.		電力管理システム、管理装置、買電計画生成方法およびコンピュータプログラム（2016-42775）
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研究高度化推進制度
1.	2015/09 2016/09	研究支援制度分類：学外研究制度種目：- 人間機械の相互作用に基づく記号創発過程の計算論的理解に関わる研究

教育活動

●その他教育活動上特記すべき事項

1.	2009/04 ～ 2010/03	プログラミング演習におけるグループワークの開発
2.	2009/01 ～ 2010/10	読書とコミュニケーションを促進する場の構築：ビブリオバトルの提案と実践

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創発システム研究室
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