研究者学術情報データベース

（最終更新日 : 2024-12-08 21:41:30）　

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ウェルズ　ケイコ
ウェルズ　恵子
WELLS Keiko

所属文学部国際コミュニケーション学域

職名教授

その他所属
1.	文学研究科
2.	衣笠総合研究機構国際言語文化研究所

学歴
1.		神戸大学文化学研究科文化構造博士後期課程中退
2.		津田塾大学文学研究科英文学科博士前期課程修了
3.		津田塾大学修士（文学）
4.	2009 (学位取得)	立命館大学学術博士
5.		津田塾大学学芸学部英米文学卒業

職歴
1.	2003/04/01	立命館大学文学部教授
2.	1992/04/01 ～ 2003/03/31	立命館大学文学部助教授
3.	1987/10/01 ～ 1992/03/31	愛媛大学教養部専任講師
4.	2023/04/01 ～	同志社大学大学院グローバルスタディーズ研究科非常勤講師
5.	2022/04/01	関西学院大学社会学研究科非常勤講師

委員会・協会等
1.	2017/04	日本バラッド協会運営委員
2.	2015/01 ～ 2017/12	アメリカ研究百科事典（オンライン英語版）編集委員
3.	2015/01 ～ 2015/02	コロラド大学出版｜ユタ州立大学出版図書審査委員
4.	2008	All Utah Japanese Speech Contest 審査委員
5.	2005/04 ～ 2007/03	財団法人アメリカ研究振興会出版助成図書選定委員
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所属学会
1.		International Ballad Conference
2.		日本アメリカ文学会
3.		黒人研究学会
4.		日本バラッド協会
5.		アメリカ学会
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研究テーマ
1.	フォークソング(民謡）の歌詞研究
2.	音楽関連文化と歌詞の比較文化研究
3.	ヴァナキュラー文学・声の文学に関するグローバル視野の体系的研究
4.	移民の経験や記憶と物語や歌 (声の文化）の伝播・変容に関する研究
5.	アメリカ詩研究
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研究概要
ヴァナキュラー文学論、音楽文化、アフリカン・アメリカン文化、アメリカ文学・文化、比較芸能文化「アメリカの歌と物語の研究」アメリカ合衆国の人口のほとんどは移民かその子孫で、その人々は出身国の歌やおとぎ話をアメリカでの生活空間に持ち込みました。これらは伝承され変化し、アメリカ文化の基礎となっています。そうした伝承文学を研究し、昔と今をつないで理解しようとしています。研究は歌詞研究が中心です。「歌と物語の比較研究」声の文化（ヴァナキュラー文化）である歌や物語では、音とことばの意味と身体動作とが総合されて表現が完成します。聞いている人々（オーディエンス）の反応で、毎回表現が変化するという、現在進行形の（ライヴの）芸術です。また、伝統を保ちながら日常生活の中で無数に再生・生成され、変容しつつ伝播する芸術ともいえます。そうした「声の文化」が人間に持つ意味を、現代的視点から考察しています。

研究概要（関連画像）
1. 魂をゆさぶる歌に出会う
3. アメリカを歌で知る	4. 多文化理解のためのアメリカ文化入門

現在の専門分野
英米・英語圏文学, 文学一般, 民俗学 (キーワード：アメリカ黒人文化、アメリカ文学文化、黒人霊歌、ブルーズ、フォークソング、民間宗教歌の国際比較、オーラルカルチャー論、歌詞研究、ヴァナキュラー文学)

著書
1.	2024/12/20	おとぎ話はなぜ残酷でハッピーエンドなのか │ (単著)
2.	2022/12/24	多文化理解のための国際英語文化入門 │ (共著)
3.	2019/12	ミンストレルショーと音楽：アメリカ初期資料集成全４巻+別冊解説 │ (単著)
4.	2019/10/01	타는 태양 아래서 우리는 노래했네　ーー힙합과 R&B의 뿌리를 찾아서 （『魂をゆさぶる歌に出会う』2014の韓国語版） │ (単著)
5.	2018/03	ヴァナキュラー文化と現代社会 │ (共著)
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論文
1.	2024/10/25	Voices of Two Little Girls Blue: Janis Joplin, Nina Simone, and the Blues │ The Japanese Journal of American Studies │ (35),95-127頁 (単著)
2.	2024/03/15	Fox Possession in Medieval Japan: The Reality of the Belief and Treatment of the Illness as a Shadow of Political Unrest │ 立命館大学人文科学研究所紀要 │ (138),153-167頁 (共著)
3.	2023/03/15	シャボン玉の中へ庭は入れません ―― 詩と歌と物語の研究を支えてきたもの (定年退職記念講義録) │ 立命館文學 │ (683) (単著)
4.	2023/01/14	米国抑圧下の「奇想の宇宙」：後藤護著『黒人音楽史』中央公論新社 │ 日本経済新聞 │ (単著)
5.	2022/12/24	ヴァナキュラー文学、歌と物語 │ 国際英語文化入門 │ ,29-44頁 (単著)
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その他
1.	2011/09	語りえない人々の語りに関する超域的研究（編集） │ 立命館言語文化研究 │ 23 (1),1-148 (単著)
2.	2008/03	暴力的文化アイコンとしての「赤ずきん」物語 │ 科学研究費課題報告書 │ (単著)

学会発表
1.	2021/09/07	『をぐり』を、魂の遍歴劇として読む---「供養」というモチーフの独自性について (中世文化研究会)
2.	2020/12/19	《声》の排除の3段階を黒人音楽に探る：奴隷解放からBlack Lives Matter 運動まで (「ジェノサイド x 奴隷制」研究会)
3.	2017/05/26	Variations and Interpretations of the Japanese Folk Religious Ballad, Sanshō-Dayu, or “Princess Anju and Prince Zushiō” (2): The Theatrical Tradition in Ningyō-jōruri (puppet plays) and Kabuki (classical dance-and-music-drama) (International Ballad Conference (KfV), 48th Annual Meeting)
4.	2015/10/10	伝承歌を研究すること：アメリカ黒人霊歌にみる「表現」言説の壁と向き合いつつ (日本カレドニア学会2015年度大会)
5.	2014/06/25	Variations and Interpretations of Japanese Folk Religious Ballad, "Princess Anjyu and Prince Zushioh (44th International Ballad Conference of the Kommission fur Volksdichtung)
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その他研究活動
1.	2021/05/25	黒人差別　闘う米ミュージシャン (朝日新聞)
2.	2021/01/06	大統領選で真っ二つのアメリカ、「分断」から何が生まれるのか: 「歌」という視点から考えてみると (現代ビジネス)
3.	2020/12	Moved by the Songs of African Americans (RADIANT: Ritsumeikan University Research Report 2020-2021)
4.	2020/09/25	大坂なおみが巻き起こした「大議論」の意味：そして、黒人の歌に訪れる新時代とは (現代ビジネス)
5.	2020/08/21	「黒人は何を歌ってきたのか」が差別的質問になりうるワケ：「黒人の歌」のイメージからの脱却 (現代ビジネス)
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講師・講演
1.	2024/10/25	沈黙と暴力：物語ること、語らないこと、語れないこと
2.	2024/08/30	二つの「リトル・ガール・ブルー」：ジャニス・ジョプリンとニーナ・シモンの声 (立命館大学)
3.	2024/03/07	ハンマーソングとブルーズ：差別のリアリティ
4.	2024/02/29	黒人霊歌とゴスペルソング：自由の意味
5.	2024/02/22	カントリーソングとの接触：奴隷の逃亡を歌う
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受賞学術賞
1.	2011/11	日本比較生活文化学会第一回日本比較生活文化学会賞・亀井俊介賞
2.	2000/09	日米教育委員会（フルブライト・ジャパン）フルブライト研究員プログラム

科学研究費助成事業
1.	2018/04 ～ 2022/03	ミンストレルショーと初期ミュージカルの研究：舞台芸能交流の観点から │ 基盤研究(C)
2.	2016/04 ～ 2019/03	西欧文学にみる反デモノロジーの精神史 │ 基盤研究(C)
3.	2014/04 ～ 2018/03	アメリカにおける都市移民の口承文化：1880-1930年代の南欧東欧移民を中心に │ 基盤研究(C)
4.	2010/04 ～ 2014/03	アフリカンアメリカン口頭文化の総合的研究 │ 基盤研究(C)
5.	2006/04 ～ 2010/03	アメリカ黒人文学と音楽文化におけるイスラム教の影響：破壊的欲望と創造のメカニズム　(African American Culture and Muslim) │ 基盤研究(C)
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競争的資金等(科研費を除く)
1.	2010 ～ 2010	ヴァナキュラー文化研究 │ 競争的資金等の外部資金による研究 │ 立命館大学国際言語文化研究所提案萌芽的プロジェクト研究
2.	2010 ～ 2010	狼女物語 │ 競争的資金等の外部資金による研究 │ 国際言語文化研究所出版助成
3.	2009/08 ～ 2010/07	「語りえない人々の語り」に関する超域的研究 │ 競争的資金等の外部資金による研究
4.	2009 ～ 2009	ヴァナキュラー文化のフロンティア：英語ネットワーク世界と日本 │ 競争的資金等の外部資金による研究 │ 国際言語文化研究所提案萌芽的プロジェクト研究
5.	2009 ～ 2010	語りえない人々の語りに関する超域的研究 │ 競争的資金等の外部資金による研究 │ サントリー文化財団研究助成金
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共同・受託研究実績
1.	2022/04/01 ～ 2023/03/31	『英語文化入門』出版助成 │ その他の補助金・助成金
2.	2021/04/01 ～ 2022/03/31	国際英語文化の多様性に関する学際研究 │ 機関内共同研究
3.	2020/04/01 ～ 2023/03/01	民衆の生活・文化からみた日本の中世社会と、現代へのつながり │ 国内共同研究 │ 人文科学研究所助成プログラム
4.	2019/04 ～ 2023/03/31	ヴァナキュラー文化の交流と循環 │ 機関内共同研究
5.	2018/09 ～ 2019/03	口頭文学文化と社会と暴力 │ その他の補助金・助成金
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研究高度化推進制度
1.	2020/10/01 2021/03/31	研究支援制度分類：研究成果国際発信プログラム種目：- Japanese Buddhist Chanting Ballads and Songs from Middle Ages to the Present: Tradition, Social Background, Gender Values and the Faith of People recorded in Narratives
2.	2019/04 2020/03	研究支援制度分類：研究所重点研究プログラム種目：- ヴァナキュラー文化研究会「ヴァナキュラー文化の交流と循環」
3.	2018/04 2019/03	研究支援制度分類：研究所重点研究プログラム種目：- ヴァナキュラー文化研究会「ヴァナキュラー文化の交流と循環」
4.	2018/04 2019/03	研究支援制度分類：研究推進プログラム種目：科研費獲得推進型口頭文学文化と社会と暴力
5.	2017/04 2018/03	研究支援制度分類：研究成果国際発信プログラム種目：- 説経節の変遷とその解釈－人間描写の様式化と日本の近代
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授業科目
1.	Introduction to the Culture of English-Speaking Regions and Societies
2.	英語圏文化研究Ⅰ
3.	英語圏文化研究Ⅲ
4.	教養ゼミナール
5.	後期課程特別研究Ⅰ
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教育活動

●教育方法の実践例

1.	2018/11 ～ 2018/11	文学部生を対象に、リカルド・アリコック　ジャマイカ駐日大使講演会 "Finding Purpose in Public Service" を開催。
2.	2017/10 ～ 2017/10	アメリカからの招聘研究者による特別授業「多文化国家アメリカの多様なハロウィン」
3.	2017/10 ～ 2017/10	授業内容に関連する英語による招待講師の（一般公開）講演(「アメリカ医療現場でのユーモア）を授業と連動させた。講演通訳には「通訳研究」授業修了者より選抜した学生を採用し、指導の上、通訳を経験させた。
4.	2016/11	「英語圏大衆文化論」授業において、フォークソングユニット「やぎたこ」を招き「アメリカンフォークソングの多様性」について特別授業を行った。
5.	2015/09 ～ 2016/01	アメリカのユタ州立大学よりリサ・ギャパート准教授を客員教授として招いて、英語による文化学授業を共同で実施した。（学部と研究科）
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●作成した教科書、教材

1.	2017/03	ヴァナキュラー文化研究に関する教科書の作成
2.	2013/12 ～ 2013/12	文学部科目「リテラシー入門」において、コミュニケーション学域の共通教材「西園寺公望と旅」とそれを用いた授業案を作成した。
3.	2013/04	『コミュニケーション学域・研究入門資料集』に英語圏文化・文学領域のテキストを執筆した。

●教育に関する発表

1.	2013/08	教員免許状更新講習（５年間連続）

●その他教育活動上特記すべき事項

1.	2015/07 ～ 2015/07	高大連携講義：アリスの異文化体験「不思議の国」でコミュニケーションするには？
2.	2014/08 ～ 2018/08	英語科教員免許状更新講習
3.	2013/10 ～ 2013/10	高大連携講義：立命館宇治高校において「文学」の講義を2回担当し、「英語詩」と「声の文学研究」をテーマとした。
4.	2010/06	「キャリア発達論」講義題目「物語の力、物語る力」
5.	2010/04	３回生配当の「英米文学演習I」において、毎年外部講師を招いて特別授業を企画している。目的は、該当科目の知識について、担当者ではカバーできないことを学生が学び、刺激を受けること。
全件表示（7件）

研究交流希望テーマ
1.	民謡、民話、歌、詩、物語にかんすること音を介したことばの文化を専門に研究しているので、文学や神話と芸能に関連することであれば、他分野の研究者とも研究交流していきたい。宗教文化はとくに関連の深い分野である。

研究者からのメッセージ
1.	音声で表現される文学を含めた総合的表現としての文学（声の文化）研究を主題としています。詩、歌詞、おとぎ話など、「声」や「音」と関係が深い文学、普段の言葉を使うヴァナキュラー文学の研究をしています。文学が成り立つ環境として文化についてもひろく研究します。対象は、アメリカを中心にやってきました。アメリカ人の祖先の国々であるヨーロッパ諸国やアフリカの歌とおとぎ話、アメリカ先住民の歌と話、日系人の歌などにも注意を払っています。そして、日本や英米以外の英語圏、および東ヨーロッパやバルカン半島にも目配りをしながら、ヴァナキュラー文学についての総合的な論考を打ち立てたいと思っています。声で広まる歌やお話は人間を苦しみから救う力があるから、それを文学研究として立証したいと考えています。また、そうした文学の地域性や文化的特色も考察したいと思います。人間はいつでも、音楽と物語とともに生きている。その事実について探求し、人の幸福との関連から考察していきます。

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