研究者学術情報データベース

（最終更新日 : 2021-03-31 20:04:14）　

ウノキ　ヨウ
宇野木　洋
UNOKI Yo

所属文学部東アジア研究学域

職名教授

その他所属
1.	文学研究科

学歴
1.	2007/03 (学位取得)	大阪外国語大学博士（言語文化学）
2.		東京都立大学文学修士
3.	～1978	東京都立大学人文学部中国文学卒業
4.	～1984	東京都立大学人文科学研究科中国文学博士課程

所属学会
1.		現代中国学会
2.		中国社会文化学会
3.		中国文芸研究会
4.		日本中国学会

研究テーマ
1.	中国現代文学・文化批評

研究概要
ポスト文革期の文学・文化理論状況の研究文学テキストと文化理論を総体として把握し、そのダイナミズムに注目しつつ、同時代の状況を検討。最近の関心は欧米理論の受容と変容の動向。

現在の専門分野
中国文学 (キーワード：中国現代文学、文化批評、文化大革命、現代性)

著書
1.	2006/03	克服・拮抗・模索――文革後中国の文学理論領域
2.	2003/06	中国二〇世紀文学を学ぶ人のために
3.	2008/08	越境するテクスト-東アジア文化・文学の新しい試み
4.	2017/06	中日橋漢語／中国語――日中の架け橋（中級・下）
5.	2017/06	中日橋漢語／中国語――日中の架け橋（中級・上）
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論文
1.	2006/03	「中国における『新左派』の思索と営為――汪暉の『近代』省察と『新自由主義』批判――」 │ 立命館法学別冊ことばとそのひろがり（４）, （立命館大学法学会） │ ,35-89
2.	2002/09	「美女作家」現象とその周辺―キーワードとしての「才女」「網絡」「私人化」 │ 『アジア遊学』 │ (43)
3.	2001/12	20世紀末中国における「後学（ポスティズム）」―欧米の現代思想・文化理論受容の一側面 │ ことば・文学・思想（立命館大学法学部創立100周年論集） │
4.	2008/01	「詩語」と公共言説」（唐暁波） │ 現代詩手帖（思潮社） │ ,2008年1月号54-56項
5.	2007/06	「人間」への信頼を貫く―丸山昇先生の研究から教わったこと― │ 季刊中国 │ (89),63-65
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学会発表
1.	2008/08/01	“後殖民主義（ポストコロニアル）”的視角から見る“現代性（モダニティ）”-日本人としての『責任』
2.	2008/06/15	『近代（性）』（モダニティ／“現代”）をめぐる視角から-文学・思想領域として（ポスター）
3.	2007/10	＜毛沢東時代＞を再審する―中華人民共和国建国60年の再認識（その1）
4.	1997/08	関於「後文革」期文学観念的考察―対現代主義的「誤読」与「後現代」

その他研究活動
1.	2008/12 ～ 2009/01	北京発『小道消息』-その1～2 (『中国文芸研究会会報』第326-327号)
2.	2008/09/07	大西広『チベット問題とは何か-“現場”から中国少数民族問題』 (京都民報)
3.	2007/09	＜毛沢東時代＞を再審する―中華人民共和国建国60年の再認識（その1）【学会開催にあたって】 (日本現代中国学会・第57回全国学術大会案内1-2項（日本現代中国学会）)
4.	2007/04/20	事実を見つめ氷を溶かそう―温家宝首相来日と日中関係の今後 (京都新聞)

科学研究費助成事業
1.	2011/11 ～ 2014/03	漂泊する叙事　１９４０年代中華圏における文化接触史 │ 基盤研究(B)
2.	2010/04 ～ 2013/03	文化大革命と中国の知識人 │ 基盤研究(B)
3.	2008/04 ～ 2011/03	1940年代中華圏における文学の複数性-地域・メディア・制度の視角から │ 基盤研究(C)
4.	2007/04 ～ 2010/03	文化大革命の文化史的再考 │ 基盤研究(B)
5.	1995/04 ～ 1998/03	中国現代文学の多元的展開と地域的特質に関する研究 │ 基盤研究(B)

研究高度化推進制度
1.	2016/04 2016/09	研究支援制度分類：学外研究制度種目：- 1950年代中国における「文学官僚」の研究-人文学的「文革」論に向けた予備考察
2.	2008/10 2009/03	研究支援制度分類：学外研究制度種目：- 文革とそれに到る過程における「政治文化」の研究－「文学制度」を中心に

授業科目
1.	現代中国言語文化特殊問題Ⅲ
2.	現代中国言語文化特殊問題Ⅳ
3.	後期課程特別研究Ⅰ
4.	後期課程特別研究Ⅱ
5.	中国語･基礎
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教育活動

●作成した教科書、教材

1.	2017/08	中日橋漢語（中級・上）
2.	2017/06	中日橋漢語（中級・下）

●教育に関する発表

1.	2010/06	第２期「中国語教員養成講座」講師（立命館孔子学院主催）
2.	2010/01	第１期「中国語教員養成講座」講師（立命館孔子学院主催）

●その他教育活動上特記すべき事項

1.	2012/12	日中友好協会京都府連合会主催・緊急学習講演会で、『ノーベル賞作家「莫言」を読んでみよう！～同時代中国文学における「莫言」の位置付け～』と題した講演を実施
2.	2013/03	日中友好協会兵庫県連合会主催・講演会で、『ノーベル賞作家「莫言」を読んでみよう！～同時代中国文学における「莫言」の位置付け～』と題した講演を実施

研究交流希望テーマ
1.	同時代の中国語圏における文学・文化理論の受容・変容に関わる研究

研究者からのメッセージ
1.	文革の影と同時代中国の文学・文化理論宇野木先生は、まだ数少ない中国同時代文学研究者の一人。「'10年代以降が現代文学と呼ばれますが、私の研究する'80年代以後となると全国でも30人ぐらい。指を折って数えられます」と話します。文学テキストと文学・文化理論のダイナミックな関係に着目しつつ、ポスト文革期の状況を同時代的に研究。文学理論家で、天安門事件の際にハンストに参加した劉暁波や、国外に脱出した劉再復に関する論文などは注目されました。　'78年東京都立大学人文学部を卒業、大学院を経て'84年本学へ。学生時代は文化大革命の最中。「なぜ作品がこんなにおもしろくないのか」の感想は「なぜこうなったのか」につながり、文革に至る経過と文革後の激変に刺激を受けて研究の道に。伝統文化の上に、欧米の近代思想さらにポストモダニズムなどを同時に受け入れている現在の文化・思想動向の研究が最近の仕事。「明治維新と戦後混乱と高度経済成長とバブルが同時に出現している同時代中国の、イデオロギー面での反映です」。伝統文化にも目を向けた莫言、王安憶らが推奨の作家です。麻雀をすると中国語の正しい発音を要求するので、学生が閉口します。（談）