研究者学術情報データベース

（最終更新日 : 2021-03-31 20:04:17）　

ナカムラ　ナオタケ
中村　尚武
NAKAMURA Naotake

所属総合科学技術研究機構

職名上席研究員

学歴
1.		立命館大学工学博士
2.	～1966	立命館大学理工学部化学科卒業

所属学会
1.		The International Liquid Crystal Society
2.		近畿化学協会
3.		高分子学会
4.		日本液晶学会
5.		日本結晶学会

研究テーマ
1.	フェロセン含有液晶の合成と構造・物性
2.	液晶のＥＲ効果に関する研究
3.	直鎖長鎖状化合物の構造と物性

研究概要
液晶物質、アイオノマーおよび直鎖長鎖化合物の構造と物性液晶性物質、液晶モデル物質およびアイオノマーの構造と物性を、その機能性を視野に入れつつ明らかにする。

現在の専門分野
高分子・繊維材料, 構造・機能材料 (キーワード：有機機能化学、層構造、長鎖状化合物、フェロセン、液晶、ＥＲ効果)

著書
1.	2005	「Helical Conformations of Conjugating Polymers and Their Control of Cholesteric Order」 │ ,Vol.916, 47-62
2.	2000/11	「小角散乱と粘度測定から見たナフィオン溶液の構造と物性」 │ ,51-58
3.	2000/10	「液晶紳士随想百選」 │ ,Vol.6, No.10, 69-72
4.	1998/05	「液晶」 │ ,230-240
5.	1997/09	「液晶を初めて学ぶ人に　－構造と物性－」 │ ,3-13
全件表示（6件）

論文
1.	2014	Anomalous metallic-like transport of Co–Pd ferromagnetic nanoparticles cross-linked with p-conjugated molecules having a rotational degree of freedom │ Physical Chemistry Chemical Physics, Royal Society of Chemistry │ 16,288-296
2.	2013	Electrorheological Effect and Electro-Optical Properties of Side-on Liquid Crystalline Polysiloxane in a Nematic Solvent │ ChemPhysChem, Wiley-VCH Verlag GmbH & Co. KGaA, weinheim │ 14,2704-2710
3.	2013	The structure of Langmuir films of long diols on mercury │ Soft Matter, Royal Society of Chemistry │ 9,11204-11213
4.	2012/04	シロキサン系液晶材料の電気粘性効果に関する研究 │ 液晶（日本液晶学会誌） │ 16 (2),147-153
5.	2011	Magnetic Sponge Prepared with an Alkanedithiol-Bridged Network of Nanomagnets │ J.Amer.Chem.Soc., │ 133,11470-11473
全件表示（130件）

学会発表
1.	2014/12/12	液晶のＥＲ効果に関する研究とその周辺（口頭発表，特別・招待講演等）
2.	2014/11/07	Development of Electro-Rheological Fluid Consisting of Liquid Crystalline Materials （口頭発表，特別・招待講演等）
3.	2014/05/28	機能性ＴＲ流体を用いた感温性塞栓材料（口頭発表，一般）
4.	2012/12/14	シロキサン系液晶材料の電気粘性効果（ポスター）
5.	2012/07	サイドオン型液晶性ポリシロキサンの電気粘性効果（口頭発表，一般）
全件表示（218件）

受賞学術賞
1.	2019/09	一般社団法人　日本液晶学会日本液晶学会賞功績賞 (液晶相転移の構造論的研究および学会活動に対する貢献)
2.	2009/09	日本液晶学会日本液晶学会賞業績賞

科学研究費助成事業
1.	2019/04 ～ 2021/03	癌焼灼療法用発熱材としてのバイオメタルの評価・極小化と焼灼療法器具への応用 │ 基盤研究(C)

競争的資金等(科研費を除く)
1.	2006 ～ 2010	放射光wide-band平行X線を用いた新しいミクロ構造解析法の開発とそれを用いた自己集積型新規機能性材料の創製 │ 競争的資金等の外部資金による研究 │ 文部科学省・私立大学学術研究高度化推進事業

共同・受託研究実績
1.	2010/06 ～ 2011/03	ER効果を示す液晶性化合物に関する共同研究 │ 受託研究
2.	2010/06 ～ 2010/10	ものづくり補助金にかかるゴム素材の電気特性・伸縮性に関する技術指導 │ 技術指導

取得特許
1.		Ｘ線回折装置（2001-060034）
2.		液晶性化合物及びそれを用いた電気粘性流体（2004-137250）
3.		血管塞栓材（2015-74633）
4.		鋳物砂用粘結剤及びその製造方法、再生回収方法、鋳物砂及びその製造方法、並びに鋳物及びその造型方法、解枠方法（11-085721）
5.	2007	有害物質を含む有害廃棄物の低温無害化処理方法および再資源材の製造方法（2007-023089）

研究高度化推進制度
1.	2016/07 2017/03	研究支援制度分類：研究推進プログラム種目：科研費獲得推進型温熱療法器具の新規開発
2.	2009/09 2010/03	研究支援制度分類：研究の国際化推進プログラム種目：研究成果の国際的発信強化分子集合体の合成・構造・物性に関する研究
3.	2008/04 2009/03	研究支援制度分類：研究の国際化推進プログラム種目：多彩な国際連携スタートアップ分子集合体の合成・構造に関する研究
4.	2007/04 2008/03	研究支援制度分類：研究の国際化推進プログラム種目：多彩な国際連携スタートアップ分子集合体の合成・構造・物性に関する研究

教育活動

●教育方法の実践例

1.	2010/09 ～ 2011/03	専門科目「構造有機化学」において、混成軌道の理解のためＤＶＤアニメーションを利用し、また、立体構造の理解のために分子モデルを用いた。講義で使用するｐｐｔの内、主要部分を印刷して配布した。
2.	2010/04	専門科目「有機分子解析法」において、内容の理解に必要な演習問題の解き方、模範解答を詳細に記したプリントを配布した。質問には個別でなく次回講義において回答し、疑問解答を学生間で共有化する努力をした。
3.	2009/09 ～ 2010/03	専門科目「構造有機化学」において、講義に使用するすべてのｐｐｔデータをＷＥＢ上で公開し、予習復習に支障が無いよう配慮した。また、ＤＶＤにより、混成軌道の概念を理解させる努力をした。
4.	2009/09	専門基礎科目「化学２」において、理解を深めるためにＤＶＤアニメーションや分子モデルを使用した。また、テキストの内容を補完す立場から、各種資料をプリントして配布した。

研究者からのメッセージ
1.	液晶や機能性高分子の構造・物性研究中村先生は'66年本学理工学部の卒業。山口大理学部を経て、'71年本学に。恩師は渡辺明名誉教授、構造物性関係中心に研究は三本柱、と語ります。第一は炭素が真っ直ぐつながった直鎖長鎖状化合物。「直鎖長鎖状第一臭化物の相転移現象と経時変化に関する研究」は学位論文です。この分野では現在、磁性スポンジの研究として取り組んでいます。第二に液晶関係でも基礎研究に打ち込み、フェロセンを導入した高機能性液晶の開発を目指します。また、電気粘性効果を示す液晶についても研究を継続している。第三は留学先のグルノーブル原子力研究所（仏）との、多目的機能性高分子、アイオノマーの共同研究。「渡辺先生、フランスのM・ピネーリー先生など師に恵まれました」と語り、月1回のコンパで研究室の学生と交流。X線回折写真の仕事をした暗室が好きで、写真が趣味。工博。（談）