研究者学術情報データベース

（最終更新日 : 2024-04-01 10:12:55）　

トリヤマ　ジュンコ
鳥山　純子
TORIYAMA Junko

所属国際関係学部国際関係学科

職名教授

その他所属
1.	国際関係研究科
2.	衣笠総合研究機構中東・イスラーム研究センター
3.	衣笠総合研究機構国際地域研究所

学歴
1.	2015/03 (学位取得)	お茶の水女子大学博士（学術）
2.	2004/06 (学位取得)	カイロアメリカン大学修士
3.	～2014/03	お茶の水女子大学　大学院人間文化研究科ジェンダー学際研究専攻博士後期課程単位取得満期退学
4.	～2004/05	カイロアメリカン大学　大学院人文学社会科学研究科社会学・人類学専攻修士課程修了
5.	～1998/03	国際基督教大学教養学部社会科学科卒業

職歴
1.	2018/04/01	立命館大学国際関係学部准教授
2.	2015/04/01 ～ 2018/03/31	独立行政法人日本学術振興会特別研究員（PD）
3.	2014/04/01 ～ 2015/03/31	東京大学東洋文化研究所　西アジア部門特任研究員
4.	2014/04/01 ～ 2015/03/31	東京外国語大学アジアアフリカ言語文化研究所ジュニアフェロー

委員会・協会等
1.	2016/05 ～ 2018/03	日本貿易振興会　アジア経済研究所研究会委員「中東イスラーム諸国における生殖医療と家族」

所属学会
1.		国際ジェンダー学会
2.		日本中東学会
3.		日本文化人類学会

研究テーマ
1.	エジプトにおける女性の労働市場参入が意味するもの
2.	中東のインターナショナルスクールにおける格差生成と自己成型
3.	生殖医療時代のエジプトにおける家族

研究概要
中東における格差をめぐって―その生産、再生産、および表象の過程探求から　これまでの研究では、主にエジプトやレバノンの都市部に暮らす女性を対象に、彼女たちが生活において経験する幸せや痛みについて明らかにすることを試みてきた。そこで取り上げてきたのが、仕事と家事との両立を目指す女性たちの姿や、彼女たちの学校という場で自己の向上を遂げようとする姿、また時には医療や地元の慣習に頼りながら理想の家族像の実現に励む姿である。これらのテーマについてはすでに研究成果の発表を随時行っているが、いずれも現在に至るまで継続的にその観察と分析に取り組んでいる。　研究において重視しているのが、日常生活を共有する中で観察したデータを、日常生活の文脈において分析することである。そのため、研究成果の多くは、文献レビューと民族誌という二つの形式をとっている。研究レビューでは、先行研究が取り組んできた課題とそれを乗り越えるための手法を整理してきた。なかでも、女性の生の文脈から社会の読み直しを試みるフェミニスト理論には大きな関心を寄せている。また民族誌ではそうした先行研究の枠組みに必ずしも捉われない、日常生活の枠組みから人々の日々の営みを記述することを心掛けている。　民族誌執筆の土台となっているのが、1998年から2008年までエジプトで暮らした経験と、2015年以降定期的にレバノンを訪れ築いてきた社会ネットワークである。研究では、時間をかけて形成したネットワークの内部で過ごす経験の中から収集したデータ、またそこでの議論から生まれた研究課題の二つを軸にした分析を行っている。　たとえば学校教育と生殖医療を研究対象としたのは、この二つが現地に生きる女性にとって非常に重要なテーマであることによる。結婚と出産が女性の一義的役割と捉えられる社会において、子どもを持つことには並々ならぬ関心が寄せられている。子どもの学校教育しかりである。近年中東においてもグローバル資本が学校教育産業に流入するにつれ、子どもを通わせる学校選びは、家族の社会的ステータスを維持するための、さらにはそれを周囲に誇示するための重要なツールとなっている。このように、対象とする人々の関心により沿うことを出発点としているのは、彼らの生活の文脈から人々の生を描き出すことを重視するためである。

現在の専門分野
ジェンダー, 文化人類学・民俗学, 教育社会学 (キーワード：中東ジェンダー、民族誌、学校教育、女性の労働市場参入、相互行為、エジプト、レバノン)

著書
1.	2023/03/31	コラム１　妻の居ぬ間にもう一家族 │ ,36-39頁
2.	2023/03/31	母と言う家庭の中心ーあるエジプト人母の姿から │ ,84-101頁
3.	2022/03/30	「私らしさ」の民族誌　現代エジプトの格差、欲望、女性
4.	2021/04/30	13歳からのイスラーム
5.	2021/03	「グローバル化とジェンダー」、『プライマリー国際関係学』 │ ,131-146頁
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論文
1.	2021/04/28	The Secret behind "El sit Ghalia"'s and Mahragan's Popularity: Growing Diversity and Dynamics within Egyptian Popular Culture │ Senri Ethnological Reports │ 152,141-156頁
2.	2020/03	現代エジプトにおける高齢者介護―家族のダイナミクスに注目して │ 立教大学ジェンダーフォーラム年報 │ (21),115-130
3.	2019/06	書評　クリスチャン・ヨプケ著『ベール論争―リベラリズムの試練』 │ イギリス女性史研究会 │ 6,104-106
4.	2019/02	中東ジェンダー研究の挑戦―ジェンダー化されたオリエンタリズムを超えて― │ 国際ジェンダー学会誌 │ 16,20-33
5.	2018/06	書評　Kevin Gray, Hassan Bashir, and Stephen Keck編　_Western Higher Education in Asia and the Middle East: Politics, Economics, and Pedagogy_ │ ジェンダー研究 │ 21,179-181
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学会発表
1.	2023/02/14	The Purpose of the Workshop: How can we discuss the taste of knowledge? （口頭発表，一般）
2.	2022/11/29	Sofia, Observing Gender in Film （口頭発表，特別・招待講演等）
3.	2022/10/09	知のメーキング現場としてのフィールドーフィールド経験からの語り（口頭発表，一般）
4.	2022/08/30	People Again: Towards a benevolent discussion of knowledge-making （口頭発表，一般）
5.	2022/05/20	「私らしさ」の民族誌　その目指すもの（口頭発表，一般）
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その他研究活動
1.	2020/03/14 ～ 2020/03/14	Column #10 中東北アフリカにおける児童婚が考えさせるもの (イスラーム映画祭　Archive　2015-2020 50FILMS)
2.	2019/11/17 ～ 2019/11/17	ムスリムの日常、あるいはイスラームのある日常ーあるエジプトの家族の話ー (日本中東学会第25回公開講演会「素顔の中東・イスラーム」於山口市民会館)
3.	2019/11/04 ～ 2019/11	外からの中東、中からの中東：中東ジェンダー学のススメ (新時代の中東・イスラーム研究を拓く於立命館大学　衣笠キャンパス以学館２号ホール)
4.	2019/08/20 ～ 2019/08/20	読書案内　「ムスリムの家族」 (『歴史と地理　世界史の研究260』No.726)
5.	2019/04/27 ～ 2019/04/27	理不尽に耐えず抵抗する、イエメンの少女から学ぶ”知”の力 (イスラーム映画祭４、トークセッション、神戸元町映画館)
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講師・講演
1.	2022/09/16	エジプトで学ばされた生き延びるための処方箋：ジェンダー、社会階級、グローバルネットワークに注目した社会考察 (東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)
2.	2022/04/30	映画から読み解くイスラームとジェンダー (オンライン)

科学研究費助成事業
1.	2020/04 ～ 2024/03	2011年革命後エジプト都市部における「ろくでなし」社会研究 │ 若手研究
2.	2018/04 ～ 2022/03	感情労働の地域・階級間比較にみる「近代家族」、フェミニズム思想の越境性とその限界 │ 基盤研究(B)
3.	2016/04 ～ 2020/03	イスラーム・ジェンダー学の構築のための基礎的総合的研究 │ 基盤研究(A)

研究高度化推進制度
1.	2020/04/01 2021/03/31	研究支援制度分類：学術図書出版推進プログラム種目：- 「私らしさ」の民族誌ー現代エジプトの女性、格差、欲望

授業科目
1.	Advanced Seminar
2.	Advanced Seminar
3.	IR18‐DJ205 地域研究論A
4.	IR18‐ECJ201 ジェンダー論
5.	IR18‐GJ207 中東研究B
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