研究者学術情報データベース

（最終更新日 : 2025-03-14 09:40:36）　

ナカムラ　シンゴ
中村　真悟
NAKAMURA SHINGO

所属経営学部経営学科

職名教授

その他所属
1.	経営学部経営学科
2.	経営学研究科

学歴
1.	2010/09 (学位取得)	大阪市立大学博士(商学)
2.	～1997/03	森村学園卒業
3.	～2010	大阪市立大学経営学研究科グローバルビジネス専攻博士後期課程修了
4.	～2002/09	立命館大学経済学部経済学科卒業

職歴
1.	2017/04/01 ～	龍谷大学非常勤講師
2.	2014/04/01 ～ 2015/03/31	大阪市立大学商学部特任講師
3.	2012/04/01 ～ 2015/03/31	独立行政法人中小企業基盤整備機構近畿本部チーフアドバイザー
4.	2011/04/01 ～ 2015/03/31	立命館大学非常勤講師
5.	2010/04/01 ～ 2015/03/31	阪南大学非常勤講師
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所属学会
1.		経営史学会
2.		産業学会
3.		日本科学史学会
4.		日本環境学会
5.		日本経営学会

研究テーマ
1.	企業経営のグローバル化と産業技術の分業に関する研究
2.	循環型素材産業の技術と経営に関する研究
3.	日本化学産業の産業技術競争力に関する研究

研究概要
製造業のグローバル展開に伴う素材産業の産業技術の動向ならびに静脈産業との技術統合に関する研究　1990年代以降、世界的規模での生産活動のグローバル化が進展し、製造業の国際分業が進展した。こうした動きは日系企業においても現れ、従来の「フルセット型産業構造」が変容し、さらに日本の産業技術競争力の基盤とされてきた重層構造のサプライヤーシステムにも変化が生じてきているとされる。　以上の研究を中心に、既存研究ではすでにグローバル化と日本の作業技術競争力の変容に関する実証研究がすすられている。一方で、これらの研究はその多くが素形材産業（機械工業）ならびに資本財産業（工作機械、金型産業など）に焦点が当てられており、対して加工対象を供給する素材産業の実証研究は乏しく、とりわけ化学産業に関する研究蓄積は僅少である。　昨今、化学産業は「産業の化学化」といわれ、日本の化学産業の電子材料における世界シェアの高さ・収益性の高さに着目する議論が出てきている。しかし、これらの議論では「化学産業における技術力とは何か」、「なぜ日本の化学産業が高い技術力を有しているのか」といった技術力の内容および成立過程の分析が不十分であり、とりわけ一般的に規模の生産性が競争力の決定的要因とされてきた化学産業において、「技術」がどのように関わるのかという問題が整理されていない。この背景には、化学産業における研究開発と製造プロセスの区別がないまま分析されていること、また石油化学工業と今日の電子材料を中心とする「機能性化学工業」の技術的な区別が不十分であることに起因している。　また、日本の自動車産業の競争力の源泉にはアッセンブラーとサプライヤーの長期緊密な関係があるとされ、今日でも変容はしつつもその基本的な形態は維持されているのに対し、情報家電産業においては日本では素材・部品・組立の三者の関係が分離しており、結果的に日本の液晶事業の競争劣位を生み出す結果となっている。この対照的な事態の分析として、製品特性に着目したアーキテクチャ論や「デジタル化」「モジュール化」をキーワードとした議論がなされているが、産業技術や産業特性の観点から素材産業自体の技術競争力や経営戦略に着目した議論は少ない。　以上のことを踏まえ、本研究では日本の化学産業を中心に、素材産業の産業技術競争力の分析を行う。さらに、今日のグローバルな生産・消費構造は従来の生産・消費・廃棄・リサイクルの構造に大きく影響を与えた。そうした自体を踏まえて、動脈産業と静脈産業の循環構造の構築における課題、またいわゆるリサイクル企業といわれる循環型素材産業が持続する諸条件（技術、経営など）を分析する。

現在の専門分野
科学社会学・科学技術史, 経営学 (キーワード：産業技術、生産プロセス、化学産業、産業IoT、循環型素材、リサイクル、静脈産業)

著書
1.	2024/05/30	第5編第2章日本のPETボトルリサイクルシステム
2.	2024/05/30	第１編第2章使用済みPETボトルの流通
3.	2023/07	PETボトルのリサイクルシステム
4.	2021/01	ドイツヘッセン州ミッテルヘッセン地域における産業IoTの取り組み―「インダストリー4.0」調査報告（Bender／Rittal／Schneider）―
5.	2019/12	ドイツNRW州オストヴェストファーレンリッペ地域における産業IoTの取り組み―「インダストリー4.0」調査報告（it's OWL先端クラスター／Beckhoff Automation）―
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論文
1.	2024/01	Bottle to Bottleの浸透とPETボトルリサイクルシステムの質的変化ー『使用済みペットボトルのリサイクルに係る取引に関する実態調査報告書』を踏まえてー │ 公正取引 │ (879),44-50頁
2.	2023/03	Bottle to Bottle リサイクルの進展と分担責任関係の変化 │ 立命館経営学 │ 61 (6),113-131頁
3.	2022/12	PETボトルリサイクルを取り巻くビジネス環境 │ 研究開発リーダー │ 19 (9),43-47頁
4.	2021/10	PETボトルリサイクルシステムの新展開ー官民連携での回収・リサイクルループ形成の意義ー │ 人間と環境 │ 47 (3),23-44頁
5.	2020/10	FAと産業IoT │ 科学史学会 │ (295),215-220頁
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学会発表
1.	2023/08/30	資源循環と価値循環の両立の課題と市民・自治体・地域の役割ー日本のPETボトルリサイクルを事例に− （シンポジウム・ワークショップ・パネルディスカッション等）
2.	2022/09/07	日本のPETボトルリサイクルシステムの新展開（口頭発表，一般）
3.	2022/07/03	自治体回収PETボトルの取引先に関する昨今の動向（口頭発表，一般）
4.	2020/09/05	水平リサイクルのビジネス化に向けた取組と課題ーPETボトルリサイクルを事例にー（口頭発表，一般）
5.	2019/09/16	Research project in Germany （口頭発表，一般）
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受賞学術賞
1.	2013/05	日本科学史学会日本科学史学会学術奨励賞(第７回)

科学研究費助成事業
1.	2019/04/01 ～ 2022/03/31	日本製造業におけるインダストリアルIoTの特質と基盤的産業技術の形成 │ 基盤研究(C) (キーワード：PA, オートメーション, 基盤的産業技術, ビッグデータ, 機械工業, Industrial IoT, 装置工業, AI, 自動化, 自動制御, FA)
2.	2017/04/01 ～ 2020/03/31	「ものづくり」のIT化と産業技術基盤の変容に関する国際比較研究 │ 基盤研究(B) (キーワード：国際比較, 研究開発, インダストリー4.0, 中国製造2025, IIoT, 産業技術基盤, 人材育成, モノづくりのIT化, 自動化, ネットワーク化, 産業IoT, Society5.0, 「ものづくり」のIT化)
3.	2016/04/01 ～ 2019/03/31	環境統合型生産システムの構築と地域創生に関わる国際比較研究 │ 基盤研究(B)
4.	2016/04/01 ～ 2020/03/31	日本における産業技術基盤の形成と情報通信技術を通じたその進化 │ 基盤研究(C) (キーワード：産業技術基盤 / 情報通信技術 / 電子化 / インダストリー4.0 / ビッグデータ / FA / PA / AI / 機械技術 / 装置技術 / 科学技術政策 / 自動化 / 航空宇宙産業技術 / 技術史 / 技術論 / イノベーション)
5.	2013/04 ～ 2016/03	環境統合型生産システムの構築に関する国際比較研究 │ 基盤研究(B)

共同・受託研究実績
1.	2021/10/01 ～	自治体回収 PET ボトルの水平リサイクルの拡大可能性に関する研究 │ その他の補助金・助成金

研究高度化推進制度
1.	2019/04 2020/03	研究支援制度分類：研究推進プログラム種目：科研費獲得推進型ドイツ中堅・中小企業の産業IOT化－製造・情報技術の統合過程に関する研究－
2.	2018/04 2019/03	研究支援制度分類：研究推進プログラム種目：科研費獲得推進型プラスチックリサイクル産業における生産システムの進化に関する研究

授業科目
1.	特別研究1
2.	特別研究2

教育活動

●教育方法の実践例

1.	2022/04 ～	Project Based Learning の取り組み
2.	2015/04 ～	ゲスト講義の活用を通じての講義内容の理解を深める取り組み

●その他教育活動上特記すべき事項

1.	2016/04 ～ 2023/03	2016年度教養科目基本担当「科学・技術と社会（BKC・OIC）」

社会における活動
1.	2023/07 ～	大阪府環境審議会エコタウン事業推進部会　専門委員